挨拶

2010年12月3日金曜日

日本文化学基礎演習:七夕レポート

七夕
  1. 起源
  2. 牽牛と織女の伝説
  3. 願い事の短冊
  4. 七夕の日と七夕まつり

七夕の起源
中国
漢代のころにはすでに七月七日に行事が行われていたが、この時はまだ星祭ではなかったようだ。しかし牽牛と織女の伝説の原型はあった。六世紀に書かれた『荊楚歳時記』に「七月七日は、牽牛織女、聚会の夜なり。是の夕、人家の婦女、綵縷を結び、七孔の針を穿ち、或いは金銀・鍮石を以って針と為し、几筵・酒脯・瓜果を庭中に陳ね、以って巧(=裁縫技術)を乞う。喜子(=蜘蛛)の瓜上に網すること有れば、則ち以て符応と為す」とあり、このころには完全に、七月七日は牽牛と織女の逢瀬の日であると認識されていたようだ。また、ここに「以って巧を乞う」と書かれているように、この日には乞巧奠(きっこうでん)という宮廷行事が行われた。乞巧奠は七月七日の夜に織女星を眺め、祭壇に針などを供えて技芸の上達を祈るものである。


日本
日本においてもともとタナバタという言葉は、盆を迎える準備として、祭壇の棚に標識としてのハタをつけることを言ったようだ。また、棚機女(たなばたつめ)が水辺で神の降臨を待つという民間信仰も存在し(折口信夫の説)、これらが行われる日が七月七日であった。地方により内容に違いはあるが、古来より日本ではこの日に行事を行う風習があった。

奈良時代の宮廷では、七月七日に相撲を観覧したあと、文人が七夕の詩を賦す(「賦七夕詩」)のが慣例とされていた。これの初見は『続日本紀』における天平六年(七三四)で、宮中あげての華やかさだったと推測されている。

中国の影響を受けた七夕行事は、『養老雑令』に節日と定められているので、遅くとも八世紀には、国家的儀式として定着していたようだ。

また、正倉院宝物に「七孔針」という三本の長針と四本の短針がセットになった物がある。これは『大唐六典(だいとうりくてん)』や『荊楚歳時記』に記載がある七孔金細針(七孔針)である。この針全てに糸を通すことで針仕事の上達を祈った物であり、中国の風習をそのまま受け継いでいることが分かる。


牽牛と織女の伝説
働き者の天帝の娘「織女」と同じく働き者の「牽牛」が結婚し、結婚生活の楽しさによって仕事をしなくなる。それに怒った天帝は二人を引き離したが、一年に一度七月七日だけ会う事を許す。その日には天の川にカササギが橋をかける。

という説話は、中国において長い年月をかけて形作られてきた。

牽牛・織女の名が見られるのは周代に作られた『詩経』が最古のようだが、そこではただ星の名として出てくるのみである。

漢代になると、『文選』の「古詩十九首」に「河漢清く且つ淺(あさ)し/相去ること複た幾許ぞ/盈盈(えいえい)たる一水の間/脈脈として語るを得ず」とあり、牽牛と織女が天の川(河漢)をはさんで見つめ合ったまま(脈脈:じっと見つめ合う事)話すことすらできないという内容がうたわれている。この詩では二人は会う事が出来ない。一年に一度会う事が出来る、という設定はこれ以降に付け加えられたものらしい。

魏晋南北朝時代には七月七日に二人が会う事が出来るようになり、七夕の節句と結びついた。

カササギが橋を架けるようになったのは唐代以降のようだ。

また、長い時間をかけて成立したものであるので、上記のストーリーのほかにも数多くのバリエーションが存在している。


願い事の短冊
笹に短冊をつるす風習は日本独自のもので、中国には見られない。

これが始まったのは江戸時代からで、五行説に従った五色(緑・紅・黄・白・黒)の短冊を吊るす。中国では短冊ではなく糸を吊るす。また、他の七夕飾りも江戸時代に成立した。

サトイモの葉の露で墨をすり、それで梶の葉に和歌を書き、供える風習が宮中にあり、それが庶民に広まったものとも言われている。


七夕の日と七夕祭り
七夕は旧暦の七月七日に行われていた行事である。明治6年の改暦後は新暦の七月七日に行う地域と、月遅れの八月七日に行うところに分かれた。また、旧暦の七月七日に行うところもある。

七夕祭りは江戸時代中期には存在していたが、現在では神事と関係のない観光や集客のためのイベントとなっている。これも改暦の影響で、開催日は新暦、月遅れ、旧暦の三種類に分かれている。



参考資料
藤井一二『古代日本の四季ごよみ』中公新書、1997年
橋浦泰雄『月ごとの祭り』岩崎美術社・編、1977年
日本文化いろは辞典http://iroha-japan.net/iroha/A03_goseku/04_tanabata.html

2010年8月24日火曜日

お前にとっての真実は

お前にとっての真実は、お前にしか価値がない。
だがしかし、それがお前にとっての真実であることは揺るがない。
水平線まで何マイル? :教官
教官かっこいいよ教官
自分の夢は、自分にしか価値がわからないかもしれない。でも、自分が本気で追いかけられるならば追い続けろ。教官かっこいい

2010年8月2日月曜日

哲学のテスト対策

仮説演繹法
トップダウン型の帰納法である。重力などは、一つ一つの事柄を確かめていく枚挙的帰納法では検証が困難であったことから用いられるようになった方法。一般法則を仮説として立て、仮説が正しければある条件のもとで観察できるであろう出来事を予測する。予測と観察の一致によって確からしさを増していくが、一度でも不一致があれば反証される。

ヒュームの懐疑主義
ヒュームの懐疑主義は、観察を重ねることで確からしさが増すという帰納法の前提を疑うことで始まっている。ヒュームによれば、帰納の背後には、「これから観察されるものは以前観察されたものに似ている」という斉一性原理があるが、その斉一性原理は帰納によって導かれたものであり、帰納法は循環的正当化に陥っているとされる。

ポパーの反証主義
予想と観察が一致しても、仮説が確からしくなることはないという主張。重要なのは反証であり、反証によって新しい仮説が形成され科学の進歩が行われているとする。たとえ仮説が検証されても、まだ反証されていないだけであって、反証するために観察を重ねる必要がある。反証主義において、科学と非科学との線引きは反証可能性によって行われる。反証不可能な仮説は非科学的であり、反証可能性がより高い仮説ほど科学的であるとされる。

過小決定
どんな観察も仮説に反しないよう解釈可能なので、観察によって仮説は決定されないという考え。観察予測を正確に演繹するために補助仮説群というものが存在するが、それに手をくわえる「後付けの変更」を利用することで、どんな観察結果が出ても仮説を守ることができる。そのため観察は仮説を決定することはできないとされる。

蓄積的進歩
科学は古い理論に新しい理論が積み重なって進歩していくということ。蓄積的進歩の上では、以前の理論は新しい理論の特殊ケースとして説明され、これを還元と呼ぶ。

クーンのパラダイム論
観察の理論負荷性と通約不可能性を軸とした考え。観察の理論負荷性は、観察は背景理論から独立では存在しないということで、自身の説と合わない部分をノイズとして処理してしまう。通訳不可能性とは、観察の理論負荷性により、異なる理論の間では優劣を比較することは不可能であるということをさす。科学の発展は現行のパラダイムで説明されていない現象(アノマリ)を解決することで起きるが、ときにはパラダイムそのものの転換によっても生じる。

ラカトシュのリサーチプログラム
クーンがパラダイムと呼ぶものを、ラカトシュはリサーチプログラムと呼ぶ。1つのリサーチプログラムは、固い核と防御帯からなっている。固い核は、そのプログラムの中心的主張であり、変更や放棄を行えばそのプログラムではなくなるものである。防御帯は必ずしも譲れないわけではない主張であり、不利な実験結果は防御帯を修正することで解決する。 また、プログラムが前進的かか否かは、「新奇な予言」の成功があるかないかで判断する。

ラウダンのリサーチトラディション
リサーチトラディションでは、リサーチプログラムとは違い内部に微妙な差異、変化を許容。問題解決能力、つまり説明できることの多さが増大していれば、新奇な予言の必要はない。また、後付けの説明もありそうかなさそうかで判断し、程度の問題として処理する。

奇跡論法
奇跡論法は、科学実在論を支える論拠の主なものである。成熟した科学理論は近似的に真であり、微細な条件を無視すればおおむね世界の在り方を記述している、というのが科学実在論である。奇跡論法は、もし実在論が偽であるとするなら、科学技術の成功は奇跡になってしまうという主張である。

道具主義
反実在論の一種で、理論を道具ととらえる立場である。目に見えないものに関する言明は真でも偽でもない。しかし、現象を説明、予測するのに便利であるから使用されるという主張。

構成的経験主義
反実在論の一種。目に見えないものに関する言明は真であり得る。だが、それを確かめることは科学の目的ではなく、経験的に十全な理論を組み立てることであるという主張。

ファイヤーアーベントのアナーキズム
地動説が提唱されたとき、天動説は合理的な根拠や証拠もあった。これを否定することは合理的ではなかったが、その非合理的な行動によって科学は進歩した。ファイヤーアーベントは、科学の進歩を促す唯一の方法論や合理性の基準などはなく、唯一進歩を妨げないのは"Anything goes"であるとした。

科学知識社会学
「科学者」の社会学であったマートン学派と違い、科学知識をも社会学的分析対象に組み込んだ社会学。科学の成功も失敗も社会的要因が決定する、つまり方法論の次元で決定できない事は社会的な力関係が決定するというブルアの「ストロング・プログラム」が大きく影響していた。

統計的検定法
反証主義の統計学的改良版である。反証の原則「仮説が真ならば起こり得ない現象が起きたら、仮説を放棄せよ」を、「仮説が真とするならば、非常に低い確率でしか起きないような現象が……」とすることによって過小決定の問題をクリアする。検定するには、まず検証したい仮説の否定「ゼロ仮説」と有意水準を設定、そしてゼロ仮説のもとで実験結果のような現象が起こる確率「P値」を計算する。P値が有意水準より大きいならゼロ仮説は放棄できず、元の仮説の検証に失敗する。

ベイズ主義
推定統計学の中の一つの立場。確率論におけるベイズの定理の応用。確率の主観説を説く。確率の主観説において、確立とは信念の度合いであり、統計的頻度ではない。しかし、統計的頻度と主観的確率はかけ離れることはない。証拠の積み重ねによる事後修正によって信念の度合いが変化するからである。

2010年7月30日金曜日

FirefoxでのDTDとJavaScript

DTDがあるとFirefoxでJavaScriptが動かなくなることがある。
「HTML4.01のDTDでは動作するが、他のDTDでは動作しない」など。
僕が試したのはHTML5のDTD(!DOCUTYPE html)だけだが、問題は
document.all.id
という記述らしい。
これを
document.getElementById("id")
にすれば動く。

2010年7月28日水曜日

7/15 木曜1限「自然地理学」

相対的海水準変動=気候変動+地殻変動

10.第四紀における相対的な海水準変動

(1)気候変動に伴う海水準の絶対的変動+土地の隆起・沈降


(2)土地の隆起、沈降の主な原因

a.プレート運動

(例)2004年スマトラ・アンダマン地震に伴うサンゴ礁の離水
東南海地震に伴う室戸岬の隆起と地震間の沈降

b.内陸活断層

(例)1662年寛文地震(若狭湾)、1864年象潟さきがた地震(秋田南部、海岸)
岩石海岸の地形

cf.”アイソスタシー”という概念
アロノスフェアに、リソスフェアが浮いている

c.グレイシオ・アイソスタシー

(例)最終氷期以降におけるスカンジナビア半島(北欧)の継続的隆起(9mm/yr=27m/300年)

d.ハイドロ・アイソスタシー

(例)”縄文海進”(約7000年前)とその後の”海退”
約7000年前までに海水量が現在と同程度になった
→その後、ハイドロ・アイソスタシーがゆっくり進んだ(c,dはセットで起きている!?)

11日本列島の気候・地形環境

湿潤変動帯(島国である、大陸東岸、外的営力はげしい)
┌中緯度、偏西風の影響下:温暖~冷帯湿潤気候
└明瞭な四季:4つの気団・4つの海流

島弧・海溝系に属する→地殻変動・火山活動など内的営力はげしい
内的営力の結果、土地の隆起や火山体の出現・成長が起こり、外的営力をさらに活発化させる側面もある。


  • 自然災害
  • 地球環境問題
  • 分布(地域性)メカニズム・歴史的変遷

7/12 月曜三限「哲学」

統計学的科学科学方法論II


  1. ベイズ主義


ベイズ主義

…確率論における”ベイズの定理”の応用
確率の主観説:確率=信念の度合(どれくらい信じるか?)≠統計的頻度
主観説≠なんでもあり
背景情報による一定の方向づけ
統計的頻度との両立←統計的頻度と主観的確率はかけ離れない

証拠の積み重ねによる事後修正
ベイズの定理(P=確率)

  1. Sの事後P:Tの事後P=Sの事後P×Sからの予測P:Tの事前P×Tの予測P

┌事前P:ある証拠を得る前の確からしさ
└事後P:ある証拠を得た後の確からしさ

┌予測P:その仮説が真である場合に、証拠が手に入る確からしさ
└裏予測P:その仮説が偽である場合に証拠が手に入る確からしさ

あらゆる命題について、P≦100
論理的に真な命題はP=100
二つの命題が排反であるとき、いずれかが成立する確率P=P1+P2

ベイズの定理の応用
  1. 予測P>裏予測P ⇒事後Pアップ
  2. 予測P<裏予測P ⇒事後Pダウン
  3. 予測P=裏予測P ⇒そのまま
  4. 事前Pは同じ、予測Pが異なる ⇒予測Pが高い方が事後Pも高い
  5. 事前Pが異なり、予測Pが同じ ⇒事前Pが高い方が事後Pも高い

2010年7月26日月曜日

JavaScript(とCSS3)でアナログ時計

こちら。一番下のサンプルってリンクからみられる。一応clockbase.gif, hour.gif, minute.gif, second.gif(すべて200*200px、clockbase以外は透過gifの必要あり)を用意すれば、スクリプトをコピーして自分用に作り替えることもできるはず。しかし、IEで見れないという問題点があるので、サイトに使うのは無理かもしれない。
大学の実習で作った。インデックスページは先生に向けて書いている

2010年7月20日火曜日

アイデンティティについて

毎年村上龍の「愛と幻想のファシズム」を読んでいる。
なぜ毎年読むのかと考えたところ、アイデンティティの確認の為ではないかという考えが浮上した。
アイデンティティの確認。吐き気がする言葉だと思った。凄まじい違和感があった。
まず、僕はアイデンティティを信用しない。アイデンティティは、自我同一性と訳される。自我の同一性を確固としたものとして認識する事をアイデンティティの確立と呼ぶ。
しかし、僕は自我を常に同一のものであるとは考えない。自我は常に変化する。一時たりとも同一の自我というものを持ち得ることはない。一瞬前の自分であっても、違うのだ。年が離れていた方が分かりやすいだろうが。例えば五年前の自分と会うことができ、議論することがあったならば、果たして同意は得られるだろうか。五年前の自分は別人のような思考形態をしているはずだ。
自我に同一性は存在しない。
では、愛と幻想のファシズムを毎年読むことの意味は何だろうか。
自我が常に変化するものならば、つまりそれは「自我の変化の確認」ではないかと思う。毎年同じ本を読むことで、一年分の自我の変化を感じるのだ。
もしかしたら自我の変化の確認作業は、「アイデンティティの確立」に役立つかもしれない。

2010年7月17日土曜日

7/1 木曜1限「自然地理学」

(7)地震とは

a.大地が震えること

尺度は震度(7,6強,6弱,5強,5弱,4,3,2,1)
地点によって値が変わる

b.大地に振動をもたらした地学現象そのもの


大半の場合……地下の断層のずれ。マグマや地下水の移動でも発生する
尺度はマグニチュード


(例)
長さずれ量M
30km15km3m7.0
200km40km5m8.0
1300km100km10m9.0

cf.北朝鮮の核実験:M7~5程度

(8)日本列島の大地震と火山活動

a.プレート境界で起こる地震

活動間隔:数10~数100年
津波を伴うことがある(断層のずれが海底面に達した時)

場所:
  1. 千島海溝~日本海溝~南海トラフ~琉球海溝:収束速度50~80mm/yr
  2. サハリン~日本海東縁部に続くひずみ集中帯:収束速度10~20mm/yr

cf.プレート間のカップリング(結合度)
cf."東海地震"はいつ起こる?

b.プレート内で発生する地震・活断層による地震

活断層:第四紀後期に活動を繰り返し将来も活動すると推定される断層
活動間隔:数100~数万年
日本列島には約500? 2000? の活断層がある。⇒仮に1000本・すべて5000年間隔なら10年で2本動くことになる。

c.大地震の長期予測

30年以内に交通事故で死亡する確率0.2%、火災で死傷する確率0.2%
緊急地震速報(気象庁,2007~)
津波警報・注意報

d.火山活動

火山フロントおよびその背弧側に見られる
活火山:おおむね一万年以内に噴火したもの、または活発な噴気活動があるもの(現在108)
噴火はある程度予測可能
噴火警報・噴火予報(気象庁,2007~)

2010年7月12日月曜日

Date uncertainty 「自然地理学」

9.プレートテクトニクス・地震・火山活動

(1)地球表面の標高・深度の分布

ピークがふたつある
⇒何か隆起・沈降を軸動する力が働いている(内的営力の存在を意味する)

(2)プレートとは

地表面は10数枚のプレートにおおわれている。
海洋プレート:高密度・薄い(5~70km)
大陸プレート:低密度・厚い(100~150km)

(3)プレート境界の種類

1.発散境界:プレートが生産される場所(例:中央海嶺、アイスランドや紅海付近の活火山)
2.トランスフォーム断層
3.収束境界:a.沈み込み境界(例:南海トラフ、スンダ海溝) b.衝突境界(例:ヒマラヤ、チベット地域)

(4)プレートが動いている証拠

1910年代:大陸のパズル合わせ(ウェグナー「大陸移動説」)
1950~60年代:海底地磁気の縞模様(「海洋底拡大説」)
1960~70年代:「ホットスポット」の発見
cf.活火山 1.海溝近く 2.海嶺の延長上 3.ホットスポット
現在に続く大陸移動は約2億年前に開始(それ以前は南極付近に超大陸「パンゲア」)
10mm/yrの速度⇒1000年で10m,100万年で10km,1億年で100km移動する

(5)プレートを動かす原動力

  1. 沈み込み帯での引っ張り(スラブ引き)
  2. 中央海嶺での押し(リッジ押し)
  3. マントル対流

(6)沈み込み帯の地形

1.島弧海溝系(例:日本列島、千島列島、インドネシア)
背弧、火山フロント、前弧、付加体、海溝
cf.日本海の開裂:約2000~1500万年前

2.陸弧海溝系(例)チリ・ペルー
背弧に海盆が発達しない

なにかのまとめ

海溝
弓なりの形状・連続性がよくない
(海溝が弧状なのは、地球が丸いから)

中央海嶺
海洋の中央に多い・連続性がよい

活火山
海域・沿岸部に多く内陸に少ない・アフリカ、アラビアの陸域には比較的多い

海溝と活火山
海溝の陸山(内側)に活火山が並行して分布する

中央海嶺と活火山
中央海嶺の近くにはないが、中央海嶺の途切れる先に分布することがある

海溝と中央海嶺
海溝を取り囲むように中央海嶺が分布している
海溝は北半球、とくに太平洋に多く、中央海嶺南半球に多い

2010年7月11日日曜日

Date uncertainty 「自然地理学」

7.地形のスケールと種類・地形を作る力

(1)地形のスケールと種類

日本列島における人間生活の舞台は
低地:扇状地……氾濫原(自然堤防、後背湿地)
台地:河成段丘、海成段丘
最近数100~数万年で形成されたものが多い。

(2)地形を作る力:「地形形成営力」

a.外的営力:風化・浸食・堆積など、主に大気と水がぞの役割を担う
太陽エネルギーと重力に起因して地表物質を移動させる力

b.内的営力:地殻変動や火山活動など←「プレートテクトニクス」という概念。
重力と地球内部の熱に起因する力

c.外来作用:隕石衝突

資料:礫(れき・つぶて)
堆積物の粒度(mm)
┌   泥
│ 1/16
│   極細砂
│ 1/8
│   細砂
砂 1/4
│   中砂
│ 1/2
│   粗砂
│ 1
└   極粗砂
  2
┌   細礫
│ 4
│   中礫
礫 64
│   大礫
│ 256
└   巨礫


8.地球内部の仕組み

(1)地球の形と大きさ

赤道部の膨らんだ回転楕円形(に近い形)
現在よくつかわれるのはGRS80楕円体
赤道半径6378.137km,極半径6356.752km(扁平率1/298.26)

(2)地球の内部構造

地震波の伝播経路と速度から、構成物質・その状態・構造を推定する

物質的区分:地殻、マントル、外核、内核
力学的区分(運動学的):リノスフェア(プレート)、アセスフェア、メソスフェア、外核、内核
外核・内核は金属、それ以浅は岩石
外核はS波を通さないので、液体とみられる(→ダイナモ機構)
cf.P波 Primary wave,S波 Secondary wave

Date uncertainty 「地誌」

4.西アジア・中央アジア世界
(1)西アジア。中央アジアの自然的、文化的特性
自然:アラビア半島や中央アジア内陸は平原地帯と砂漠

火山
地震地帯

アナトリア高原(トルコ)

イラン高原(2000m~3000m級の山脈高原)

山:最高峰約5100m

気候:乾燥気候(Cs)温帯夏乾燥(冬雨)降雨量と気温との関係
砂漠気候BW、ステップ気候BS

最高気温50℃
56℃イラク、バスラ

人種・民族
人種はコーカソイド・モンゴロイド混血系

民族 三大グループ
アラビア(アラブ)
ペルシア(イラン)
トルコ(トルコ系諸民族)

宗教
イスラム教が中心
スンニ派
シーア派

7/5 月曜4限「哲学」

統計学的科学方法論I


  • 様々な心理的バイアス
  • 統計的検定法
  • 統計的検定法からみた疑似科学

様々な心理的バイアス

……なぜ我々は疑似科学を信じるのか?
代表性バイアス
典型的現象の頻度を高く見つもる(賭博博士の誤謬)
利用可能性バイアス
記憶に残りやすい現象の頻度を高く見積もる(♪早く会いたいのに赤信号ばかりー)
オペラント条件付け
成功した状況を再現しようとする(ジンクス:あの時はこのブレスレットをして勝ったから今日もそのブレスレットをつけよう)
検証バイアス
自分の主張に有利な証拠ばかり見つけてしまう
他人の影響
周りの大勢的判断に流されてしまう
科学的研究においてこうしたバイアスを回避するにはどうすればよいか。

統計的検証法

……反証主義の統計学的改良版(医学、社会学、etc.)
反証の原則:仮説が真ならばおこりえない現象が起きたら、仮説を放棄せよ!


しかし、過小決定の問題
⇒仮説が真とするならば、”非常に低い確率でしか起きないような現象が”……

ex.「A社のお守りを持つと、三か月の間に彼女ができやすくなる」仮説の検証
既知条件:お守りを持たずに彼女ができる確率30%(15人/50人)
実験結果:50人に20人できた

1.ゼロ仮説の設定
└→検証したい仮説の否定(「お守りに効果はない」という仮説)

2.有意水準の設定
└→ゼロ仮説のもとでは、おこりうる現象のうち、どの程度まれにしか起きない現象が起きれば仮説を放棄するか? →通算5%以下(20回に1回)

3.P値の計算
└→ゼロ仮説のもとで実験結果のような現象が起こる確率12.3%

4.P値>有意水準⇒ゼロ仮説は放棄できず、もとの仮説の検証に失敗

[注意]
1.有意水準は社会的影響を考えて
2.標本はランダムに集める

統計的検定法からみた疑似科学

1)超心理学における転置効果(前方変位、後方変位、サイミッシング)
最初の仮説の真理条件「彼は透視能力を持つ」⇒解釈後「彼は透視能力or前方変位or後方変位orサイミッシングを持つ」
透視能力のP値=前方変位のP値≠透視能力か前方変位の能力⇒単純なミス

2)ゴークランの火星効果(10万件を超えるデータをもとに)
→標本のサイズが大きいと、小さい場合と同じ割合を得ても、P値は低くなる。
20人/50人と2000人/5000人⇒単純なミスではないが、効果にはなお疑問

6/28 月曜4限「哲学」

社会の中の科学II


  • 代替医療をめぐる政策問題
  • ルイセンコ事件と水俣病

代替医療をめぐる問題

政府は正統科学と代替医療を平等に扱うべきか? 西洋近代科学の枠に収まらない医療行為(鍼灸、マッサージ、ダンスセラピー、ユーモア療法) →保険・医師免許・薬の認可 ⇒相対主義:平等に扱うべき ※正統医学と代替医療の科学としての優劣 機械論的身体観(要素的化学反応の集まり) →部分的治療 ↓v.s. 生気論的身体観(魂による身体の統一) →全体的治療 →複雑な現象を要素に分けてる方法は、法則の発見において有効 ⇒知的価値判断の観点より、相対主義はとれない

ルイセンコ事件と水俣病

……科学としての優劣から、政策上の差別化が帰結するのか?
1.ルイセンコ事件……科学に反して失敗した政策例
ソ連の農学者ルイセンコがメンデル遺伝学を否定(獲得形質も遺伝する)

└ソ連政府の全面的バックアップ⇒西側の農業に大きく遅れる

2.水俣病……科学に従って失敗した政策例?
(ここから先は7/5に講義された)
政府は科学的見解に基づき(科学的検証を待って)法的措置を遅延→被害は拡大
⇒科学と政策の関係は単純ではない

2010年7月9日金曜日

読書履歴:いろいろ

最近読んだ本(読んだ順)
家畜人ヤプー 第一巻(沼正三)
エクスタシー(村上龍)
家畜人ヤプー 第三巻
メランコリア(村上龍)
家畜人ヤプー 第四巻
タナトス(村上龍)
家畜人ヤプー 第五巻
俺の妹がこんなにかわいいわけがない 5(柊つかさ)
涼宮ハルヒの憂鬱(谷川流)

家畜人ヤプーやっぱり面白いな
しかし二巻だけ売ってないのはなんでだろう。

2010年7月5日月曜日

6/21 月曜1限「哲学」

社会の中の科学I


  • 価値論から見た科学
  • ファイヤーアーベントのアナーキズム
  • 科学知識社会学
  • 相対主義批判

価値論から見た科学……相対主義について

┌認識論的観点:その主張は真か偽か? →客観的・合理的
└価値論的観点:そう主張することは善か悪か? →その社会文化・時代に相対的
科学の価値中立性……理論選択において価値判断に影響されない
しかし、過小決定 観察の理論負荷性、通約不可能
→理論選択に価値判断が混入する可能性→相対主義者v.s.合理主義者

ファイヤーアーベントのアナーキズム

…クーンとともに、観察の理論負荷性の提唱者→相対主義の科学史における非合理性の事例分析(ex.地動説)
1.天動説のそれなりの成功 2.予測と観察の不一致には、二世界説という合理的根拠あり
→地動説による天文学の発展はあえて合理性に反した結果
→科学の進歩を促す唯一の原理は"Anything goes"である。
→合理性を決める唯一の基準はない:アナーキズム

科学知識社会学

ブルアの「ストロング・プログラム」:科学の成功も失敗も社会的要因が決定する。
※方法論の次元で決定できないことは、社会的な力関係が決定する。
ex.)ボイルとホッブスの論争→社会的ステイタスが論事を決定した。
ボイルの実験:ロンドン王立協会の実験室で、メンバーの立会いのもと行われた
ホッブスの反論:漁師の水中体験

相対主義批判

  1. 方法論的問題(過小決定・通約不可能性)の克服可能性(クーン、ラカトシュ、ラウダン)
  2. 事例分析の不適切さ(社会的地位ではなく、人体の検出装置としての精度が問題)
  3. 社会的要因の合理性(一見恣意的に見えるが、科学の合理的発展に必要なルール)
  4. 社会的価値判断と知的価値判断(いかに知識を得るのが善か?)の区別
→一見社会的価値判断に見えるものも、実は知的価値判断(2.や3.)

2010年6月28日月曜日

6/17 木曜1限「自然地理学」

(1)気候変動の要因(つづき)


a.数万年スケールの気候変動

「ミラコビッチサイクル」地球の公転・自転の周期的変動によって日射量だ変動する
  1. 公転軌道の離心率:公転軌道の楕円の程度 約10万年周期
  2. 地軸傾斜角:地軸の傾き(±1°程度) 約4.1万年周期
  3. 地軸の歳差運動:地軸がコマのように首振り運動する 約2.3万年+約1.9万年周期
  4. 公転軌道面の歳差運動:公転軌道の長転の方向

これら4要素が相候って気候変動が起きるが、それだけでは量的に説明できない。
→正のフィードバックの存在?

b.数1000年周期の気候変動

(省略)
cf.スペクトル解析

c.数10年~数100年スケールの気候変動

さまざまな要因があるが……

1.太陽活動(内部の熱核融合等、太陽黒点数が指標となる)の変動による宇宙線(高エネルギーの放射線)量の変動

黒点数が多い:太陽活動活発=地球に入る宇宙線量少=(低層)雲量少=温暖

2.地球磁場の変動による宇宙線量の変動

宇宙線をさえぎる働きがある
地磁気強=地球に入る宇宙線量少=……=温暖

3.火山噴火による”日傘効果”と寒冷化


4.温室効果ガス(H2O、CO2、CH4など)の増減

cf.H2Oの複雑さ:雲量増=日射を反射:寒冷化←→温室効果:温暖化

(2)昨今の温暖化について

AD1400~1800頃は寒冷であった。
AD1800頃から長期的に若干温暖化しており、その中で短周期の変動がある。

AD1910~1940頃:温暖化
AD1940~1975頃:寒冷化 ←なぜ?
AD1975~ 温暖化

北極圏大陸部で1950~1998年に見られた温暖化はその後消滅
太陽が不活発な時期に寒冷化が起こることはかなり確か
太陽活動は最近不活発化している
大気中のCO2濃度はAD1800頃から緩やかに増加し、AD1950頃から急増するため、大気中のCO2濃度は増える


(現在の温暖化の大部分は自然変動である)←→IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の見解
地球環境、温暖化、低炭素社会、CO2排出権取引、京都議定書、洞爺湖サミット

6/15 火曜1限「地誌」

東南アジア

(2)経済成長と民族問題、環境問題

例:マレーシアとシンガポール
マレーシア
人口2300万人
面積33万km2
1人当たりGDP 約4000ドル

シンガポール
人口400万人
面積約600km2
1人当たりGDP 約21000ドル

自然

半島側は比較的起伏のある緩やかな山地(標高2000m)
気候:熱帯雨林気候(Af)
首都クアラルンプル
月平均気温:1月23.5℃、7月27.5℃
年間降水量:2400mm

(歴史)

7世紀ころ:スマトラ島のシュリビジャヤ王朝の支配下
13世紀ころ:ジャワ島のマジャパヒト王国の支配下
14世紀末:マラッカ王朝
16世紀:1511年ポルトガルの進出
1641年:オランダによる占領
1795年:イギリスが獲得

マレーシア
元来は資源国……スズ、ゴム、木材、油ヤシ
└資源・輸出……華人商人の繁栄
マレー人農民の低賃金

1969年の民族暴動
└対策としてマレー人優遇政策の実施→大学入学への優遇、公務員への優先採用など
民族対策=ブミプトラ(土地っ子)政策

首相マティールの強権政治→開発独裁
社会秩序の維持には貢献
社会の安定→海外資本の進出→(工業化・経済成長)→都市化の進展・大都市の成長(首都クアラルンプル)=都市中間層の増加


シンガポールの場合
民族はすべて平等で差別政策はない
公用語は4つ:マレー語、中国(北京)語、タミール語(インド)、英語
政治体制は議会制であるが、事実上一党独裁体制(野党の議席なし)

1965-初代首相リー・クァン・ユー
1990-ゴ・チョク・トン
2004-リー・シェンロン

経済の中身
60年代まで商業貿易中心
80年代まで工業中心(輸出)(石油化学、電子など
90年代以降、金融、サービス経済化

6/14 月曜1限「哲学」

科学実在論と反実在論II


  • 反実在論
  • 実在論から見た超心理学
  • 反実在論から見た超心理学
  • 介入実在論

反実在論

1.操作主義

目に見えないものに関する言明は、目に見えるものに関する言明に翻訳すべき。

電子は存在する←→現実 

↑ ↓

Aの実験をすればBという結果が出る←→現実 

しかし、翻訳が難しいときもある(全象命題など)。 



2.道具主義(理論=道具)

目に見えないものに関する言明は真でも偽でもない。しかし、現象を説明、予測するのに便利だから使用される。


 3.構成的経験主義

目に見えないものに関する言明は真でありうる。しかし、それを確かめることは科学の目的ではない。

実在論から見た超心理学

超心理学が主張するサイ現象(透視、テレパシー、念動力など)は本当に存在するか? 

→超心理学は"成熟"しているか?

1.制度的成熟専門研究機関、学会、査読性雑誌の有無? →ok

2.方法論的成熟前進的 or 後退的? →実験の失敗を認め、新たな実験方法を開拓→ok

3.理論的成熟:まだまだ しかし、脳神経科学などもこの点では同じ



→成熟の概念そのものがあいまい

反実在論から見た超心理学

反実在論は超心理学に好意的か?

否。反実在論の立場でも理論選択の基準は存在する。

懐疑主義→蓋然性

ex)ヒュームの議論:理論が真である保証はないが、真である確率がより高い理論を選べ。
  1. 超心理学は現代の物理学と矛盾→真である確率はもともと低い
  2. サイ現象と同じ現象はマジックで作り出せる→その確率はさらに低下

介入実在論

実在しないという点では、電子もサイ現象も同じか?  

→科学者が自分の意図したとおりの結果を引き起こせる(介入可能)なら、その結果の原因が、たとえ目に見えなくても実在する。

→介入の成立には"同じ条件なら同じ結果"という再現性が必要。

→サイ現象を必ず引き起こす手順(条件)を示さない限り、その実在は主張できない。

2010年6月14日月曜日

6/7 月曜3限「哲学」

科学実在論と反実在論I

  • 存在論という視点
  • 科学実在論(奇跡論法)
  • 実在論批判
  • 反実在論

科学哲学における存在論という視点

科学と疑似科学がそれぞれ存在するとみなす対象に差異はあるか?

目に見えない多くのものについて科学はその存在を主張する(引力・電子)
→それはいかなる意味で「存在」するのか?

理論から独立に存在する実在物v.s.単なる理論的な構成物
→実在論v.s.反実在論
(科学実在論においては、身に見えるものの存在は疑わない、目に見えないものを疑う)

科学実在論(奇跡論法

…成熟した(成功を収めている)科学理論は近似的に真である(世界のあり方に対応する)
 =微細な条件を無視すれば、科学者は世界を記述している
ex.微細な条件の無視:ニュートン力学においては亜光速の物体を記述できないことなど

その論拠として:もし実在論が偽であるとすれば、科学技術の成功は奇跡になってしまう。
最善の説明への推論原理:ある現象を最も自然に説明する仮説を選べ!

実在論批判(悲観的帰納法

…過去に成功を収めてきた理論が繰り返し否定されてきた(天動説、天球理論)
→現在成功を収めている理論もおそらくいつかは否定される
→理論の”成熟”と”真理性”の間には必然的な関係はない

6/10 木曜1限「自然地理学」

5.第4紀における、グローバルな気候変動

(1)気候変動が我々に及ぼす影響

気温、風、降水が変わる
→動植物生息域の変化、文明の発展、衰退、衣食住すべて変化
海水準が変わる→”陸橋”の出現と消滅(→文明の伝播・衝突)、海岸地形の変化に伴う生活域の変化

(2)酸素同位体による気候変動の復元

a.酸素同位体とは

16O17O18O
99.76%0.24%0.20%
(標準)

16O17O18O
陽子888
中性子8910

海水温が高いと18Oの蒸発が比較的活発になる(参考:”同位体分別”という)
温度によって18Oの割合が変化
→それにより過去の気候が分かる

b.氷床コアの分析

(例)南極ボストークのコア、グリーンランドのコア
年縞状に保存された氷(H2o)の酸素同位体比を分析
寒い=海水温が低い=18Oの蒸発が比較的不活発→氷に含まれる18Oの割合は低い

c.深海底コアの分析

(例)北大西洋のIODP(国際深海掘削プロジェクト)のコア
年縞状に保存された有孔虫の殻(CaCO3)の酸素同位体比を分析
寒い=海水温低い=18Oの蒸発が比較的不活発→有孔虫の殻に含まれる18Oの割合は高い

cf.有孔虫には海水温が低いと18Oを多く取り込む性質がある(同位体分別)。

(3)復元された気候変動

南極やグリーンランド、北大西洋などでよく似た周期的変化
→グローバルな気候変動が存在したらしい

氷期と間氷期を繰り返す
氷期:現在より寒冷
(例)最終氷期(約20,000年前):現在より約6℃低い
間氷期:現在と同程度に温暖
(例)最終間氷期(約125,000年前)

(4)気候変動と海水準変動

  1. 海水温の上昇・下降に伴う海水自体の膨張・収縮
  2. 氷床・氷河の消長に伴う海水量の増減
(例)最終氷期:現在より100~140m低かった

6.復元された気候変動とそのメカニズム

(1)気候変動の要因

  • 地球の自転・公転の周期的変化
  • 宇宙線量、太陽活動、地球磁場の変化
  • 日射反射率(雪氷面積、植被面積など)の変化
  • 雲量の変化
  • 海洋大循環の変化
  • 温室効果ガス(H2O、CO2、CH4など)の変化
  • 火山噴火・隕石衝突

(例)温暖化→雪氷面積減少→さらに温暖化
cf.正のフィードバック・負のフィードバック
(例)温暖化→海洋大循環停止→寒冷化

2010年6月10日木曜日

読書履歴:半島を出よ

『半島を出よ』を土曜日に読み終わったけれど、感想を書いてなかったから今書く。
読むのは多分3回目くらい。
感想はなんか今更って感じがするから書かないけど。

半島を出よ、大好きですよ。イシハラグループとか魅力的すぎです。
昭和歌謡大全集も好きなんでイシハラとノブエが再登場してるのも良いですね。

2010年6月7日月曜日

5/27 木曜1限「自然地理学」

(復習)小レポート解答例
乾燥~半乾燥地域は緯度20~40°に多い
湿潤温帯地域は緯度30~60°に多い
周氷河~氷河地域は緯度50~60°以上、および標高の高い地域に分布する
湿潤温帯気候は暖流の影響を受けているところがある(とくに日本海流、北大西洋海流)
内陸ほど乾燥しやすい
乾燥~半乾燥地域には寒流の影響を受けているところがある(アタカマ砂漠、ナミブ砂漠)
暖流は赤道付近から極付近に向かって流れており、寒流はその逆である
海流は北半球では時計回り、南半球では反時計回り

(2)四季のある日本

b.夏:小笠原間気団の支配下にある。蒸し暑い(高温多湿)

「梅雨明け10日」
台風:熱帯低気圧のうち最大風速17.2m/s以上のもの。
小笠原気団の西縁付近を北上する。→日本列島には8月~10月に多く来襲
風害・水害(降雨、高潮)
「土用波」(うねり) cf.波とうねり

c.秋

秋雨(秋霖):寒冷高気圧(シベリア気団より)、移動性高気圧(揚子江気団より)v.s.小笠原気団→秋雨前線(台風との相乗効果、大雨をもたらすことも多い)
晴天と雨天を繰り替えす:春と同じ状況
秋晴れ:五月晴れと同じ状況
「天高く馬肥ゆるの秋」
「小春日和」

d.冬

シベリア気団が勢力、勢力圏を大きくする(放射冷却のため)
「木枯らし」冬型の気圧配置(西高東低)になり、その一回目が木枯らし1号
cf.「昨晩は放射冷却で冷え込み……」雲のないよく晴れた晩

日本海側の大雪(北西季節風+対馬海流)と太平洋側の”からっ風”
山雪と里雪
太平洋側の大雪:南岸低気圧に北から冷気が入り込んだときに多い。おもに2~3月。

5/25 火曜1限「地誌」

3.東南アジア世界

従来はインドの東の端、中国の南の端という見られかた
1980年ごろからその独創性への注目

(1)自然的、文化的特性

気候……熱帯気候
赤道直下の島嶼部:熱帯雨林気候(Af)
大陸部:熱帯サバナ(モンスーン)気候、雨季、乾季(冬季)の差(Aw)

サバナ(サバンナ):熱帯草原
熱帯
最寒月の平均気温が18℃以上(ヤシの自生限界)

地形、地質

大陸部と島嶼部の対比
大陸部……比較的安定した大地=草原地帯
島嶼部……山岳地帯が多く、不安定な構造=地震・火山

文化特性

人種……南モンゴロイド系
島嶼部ではメラネシア系の人々も多い

民族

大陸部……タイ(シャム)、ベトナム、カンボジア(クメール人)南モンゴロイド
島嶼部……マレー系民族

宗教

大陸部
仏教(ベトナム・大乗仏教)そのほか上座部仏教

島嶼部(マレー半島含む)
イスラム教(フィリピン北部:キリスト教(カトリック))

5/18 火曜1限「地誌」

(3)現代中国の経済と地域問題

中国の近代化……ヨーロッパ列強による植民地化と表裏一体の関係
1839アヘン戦争
1912清朝崩壊
孫文による中華民国の建国
その後日本の中国大陸進出→反日抗争
国民党政権(蒋介石)と中国共産党(毛沢東)との対立
1945中華人民共和国の成立
60~70年代「政治の時代」紅衛兵
80年代以降……改革開放路線への転換
鄧小平の指導……「社会主義市場経済」の導入
経済自由化で経済成長の進展→所得、生活水準の向上
中国GDP(国内総生産)
1985:329$(1人当たり31$)
 91:3792$(同455$(93))
2000:1兆800億$(同782$(99))
2008:4兆3290億$(同3292$)

経済格差の拡大→社会不安の増大
  • 都市と農村の格差(農工間の格差)
  • 沿海部(開発拠点)と内陸部の格差
  • 工業化に伴う環境汚染問題の深刻化
  • 地域開発による環境破壊

5/31 月曜4限「哲学」

科学史の評価II

  • クーンのパラダイム論
  • ラカトシュのリサーチプログラム論
  • ラウダンのリサーチトラディション論

クーンのパラダイム論

科学の歩みは飛躍的・断続的
パラダイム
その分野の科学者が共有する基礎理論(incl世界観・方法論)
通常科学=パズル解決=現行のパラダイムで説明されていない現象(アノマリ)を解決。
しかし、科学の発展は時に、パラダイムの転換そのものによって生じる。
(アノマリの蓄積→異常科学→科学革命→新たな通常科学→……)
※異なるパラダイムの間では、問題設定そのものが異なるので、優劣比較不可能。
→相対主義? 占星術は天文学とパラダイムの異なる科学では?

ラカトシュ

リサーチプログラム(≒パラダイム)
固い核
そのプログラムの中心的主張(決して曲げられないもの、放棄したらその説ではなくなる)
防御帯
必ずしも譲れなくもない主張
→両者が一緒になって予測を導き、不利な実験結果は防御帯の修正で解決(後付けの変更の説明)。
前進的(”新奇な予言”の成功あり)←→後進的(”新奇な予言”の成功なし)
新奇な予言の例:海王星の発見。天王星の軌道が計算と違ったが、防御帯を変更し、未知の惑星を設定したが、のちに海王星が発見され真実になった。
→プログラムが新奇な予言を成功させているかどうかは、外から判定可能。
問題点:どこを固い核とし防御帯とするのかは人によって違う

ラウダン

リサーチトラディションは内部に微妙な差異、変化を許容
→問題解決能力(説明できることの多さ)さえ増大していれば、新奇な予言の必要なし
→後付けの説明にも、”ありそうなもの”と”なさそうなもの”がある。

→線引きは、白黒ではなく程度の問題

2010年5月31日月曜日

5/18,25 火曜3限「日本文化概論」

言語にも政治が潜んでいる
日本語を東南アジアに強制し、日本語で書かれた当地人の日本語文学

いつの間にか「知っているべき」国と「知らなくてもいいような」国の共通理解がある。

西洋
男、総合的、理性的・合理的、客観的
強い
東洋
女、断片的、感性的・直観的、主観的
弱い

生産性の高さ
沖縄の海がきれいでいてほしい≒沖縄はいつまでも田舎でいろ
差別を生みだしているのはヒューマニズム
人が人を助けるのは自分のほうが強者であるという認識から→相手を弱者と認定する

答えをほしがるのは知的な弱さ
答えをほしがることは思考停止を生む

エジプトと言えばピラミッドである
現在のエジプトではなく、数千年前のエジプトにしか興味はないということ

地中海文化県共通の文化は『料理のベースがトマト』byイサム氏
満州は日本のオリエントだった
「満州に行けば土地がある」日本の農民の欲望を満州に投影

discourse space 言説空間←民主主義の言説
discourse(ディスコース・ディスクール):言説
  1. 自明の理
  2. 説得の様式
  3. 諸表象の編成規則

表象する、される側に権力関係(差)がある
オリエンタリズムは個人の中にも存在するが、個人から発生するわけではない
オリエンタリズムは近代の問題

5/25
代表する リプレゼント=表象する
ブリュメール18日

筆者の思いは筆者にしか分からない。
作品と筆者は関係ない

5/24 月曜4限「哲学」

科学史の評価I

  • 科学史という視点
  • 蓄積的進歩
  • クーンのパラダイム論

科学史という視点

”昔は科学だったが今は科学ではない”という視点を踏まえて線引きを
歴史のある時点まで、天動説は天文学の発展に貢献してきた。同じことが占星術にも……
  1. 占星術は天文学に実用的動機を与えるプトレマイオス
  2. キリスト教神秘主義と合流し、近代天文学理論に影響を与える(コペルニクス、ケプラー)
  3. ニュートンにも神秘主義的傾向がある

蓄積的進歩

科学は旧理論に新理論が積み重なって進歩する。
以前の理論は新しい理論の特殊ケースとして説明される(=還元)

シンボル的世界解釈

象徴関係
火星-争い
土星-安定
水星-流動

クーンのパラダイム論

  1. 観察の理論負荷性:観察は背景理論から独立では発見の文脈同様、正当化の文脈も客観的ではありえない。
  2. 通約不可能性:異なる理論間の優劣比較は不可能→入れ子型の発展というモデルは、旧理論で新理論からはみ出す部分を無視すること。以前の理論は新しい理論の特殊ケースとして説明される(還元)→入れ子型発展
例:ケプラーの法則とニュートンの法則
還元の過程に含まれていない占星術は非科学
”発見の文脈”と”正当化の文脈”の違い
仮説を思いつく段階
仮説を観察で確かめる段階

5/20 木曜1限「自然地理学」

(6)各気候の特徴(概略)

氷河、周氷河地域
基本的に高緯度にあるが、標高の高いヒマラヤ・アンデス地方にもある

湿潤温帯地域
暖流の影響を強く受ける
とくに日本海流(黒潮)、北大西洋海流

砂漠

  1. 亜熱帯砂漠
    中緯度高圧帯にあり、定常的な下降気流(例)サハラ、カラハリの影響で雲が発生しにくいためできる、グレートサンディ、グレートビクトリア

  2. 大陸砂漠
    海洋から遠く、水蒸気供給が少ないためできる(例)ゴビ、タクラマカン、北米の内陸




  3. 海岸砂漠
    熱帯にあり、寒流から低温高圧大気が低層に供給されるためにできる。(例)アタカマ、ナシブ




  4. 雨陰砂漠
    定常風(偏西風など)が山脈にぶつかったその風下にできる。(乾燥大気が常に供給される)(例)南米のパタゴニア


cf.西岸気候と東岸気候
西岸気候
温まりにくく、冷えにくい海洋の影響を強く受ける。→夏涼しく冬温かい
東岸気候
夏は中緯度高圧帯からの南風と暖流、冬は冷えやすい大陸からの北西季節風の影響。→夏暑く、冬寒い(明瞭な四季)

4日本列島の四季とそのメカニズム

(1)日本列島の気候

  • 偏西風・ジェット気流の影響下にある
  • 北海道は冷帯湿潤気候(DF)、ほかは温暖湿潤気候(CFa)
  • 大まかに6地域に区分可能

  • 4つの気団
    シベリア気団(寒・乾)オホーツク気団(寒・乾)揚子江気団(暖・乾)小笠原気団(暖・湿



  • 4つの海流
    日本海流(黒潮)()対馬海流()千島海流(親潮)()リマン海流(


(2)四季のある日本

a.春

 シベリア気団の勢力・勢力圏が衰えていく
晴天と雨天を繰り返す
移動性高気圧(揚子江気団からくる)と低気圧が交互に西から東へと通過する「三寒四温」
温暖前線と寒冷前線
cf.2月下旬頃はじめての南風が春一番

五月晴(本来は梅雨の合間の晴天のことを指す言葉)
移動性高気圧が東西に帯状に並んだ時
梅雨(=五月雨):オホーツク気団v.s.小笠原気団・梅雨前線
北海道に梅雨はない

フェーン現象
日本海で低気圧が発達し強い南風が吹くとき発生。大幅な雪解けをもたらす。
cf.火災雪崩

2010年5月28日金曜日

読書履歴:フィジーの小人、昭和歌謡大全集

村上龍再読ブーム。
05/26-27にかけてフィジーの小人を、今日昭和歌謡大全集を読んだ。
フィジーの小人を初めて読んだのはいつだったかな。村上龍自選小説集に収録されてるなら3年前、されてないなら2年前だ。フィジーの小人は、たぶん昨日で3回目の読破。
昭和歌謡大全集も3年前に初めて読んで、今日で3回目の読了だ。

月曜は『半島を出よ』を読む予定。

そういえば、今月15日には五分後の世界、24日にはヒュウガ・ウイルスを読んだな。

感想。
五分後の世界
庵野秀明が『パラノ・エヴァンゲリオン』で褒めてたな。
『愛と幻想のファシズム』では鈴原冬二という強力すぎる存在が設定されていたが『五分後の世界』の主人公は非力だ。

ヒュウガ・ウイルス 五分後の世界II
龍さんはこの小説を20日間で書き上げたらしいな。凄すぎる

フィジーの小人
スクスクが死んだ描写ってあったっけ。解説にはスクスクは象への恐怖で自ら命を絶ったと書いてあるけど。

昭和歌謡大全集
やりたいことを見つけるには命をかけなければならないってことだと思う

2010年5月24日月曜日

読書履歴:シナプスの入り江

もう古典みたいにやたら引用されてる本だから、今更な感じがするけれど。
心理学の本にも引用されてたな。
感想書くの苦手なので大したこと書けないけれど、主人公の「記憶に無いものは存在していないと同義」という考えには共感もできるし恐怖も覚える。
確かにそれはそうで、記憶していないことは、少なくとも当人の中では存在していなかったと同じである。
存在していて記憶にあるもの、存在しているが記憶に無いもの、存在していないが記憶にあるもの、存在しておらず記憶に無いもの。
恐怖は中の2つから生まれる。
自分はそんな事をしたのか? そんな人がその場にいたのか?
忘却は恐怖である。

主人公の友人は、忘れることが出来ればコンピュータはもう少し利口になるかもしれないと言う。
それに主人公は反論するが、我々はどちらに賛成すべきだろうか。


シナプスの入り江
清水義範
福武文庫
ISBN4-8288-5743-5
1995年10月5日 第1版印刷
1995年10月11日 第1版発行

5/13 木曜1限「自然地理学」

3.世界の気候とそのメカニズム
(1)気候の3大要素
気温:年平均気温、日較差、年較差など。
風:風向、風速、吹き方
降水:年降水量、年較差、雨か雪か、降り方
その他:温度、日照時間、雲量、蒸発量など

ケッペンの気候区分
大局的には
緯度帯、海流、標高(地形)で決まる

(2)大気圏の構造
熱圏:約80km
中間圏:50km
上層ほど高温、安定している
成層圏
対流圏界面
対流圏:赤道付近18km、極付近8km、上層ほど低温・不安定→熱対流が起きやすい(cf.海風、陸風)
赤道付近では強い上昇気流によって対流圏界面が押し上げられている。

(3)地球のエネルギー収支
緯度約40度を境として、赤道側で過剰、極側で不足
日照時間の長さ+入射角の高さ
雪氷(反射率高い)面積の大きさ

エネルギーの不均衡を解消すべく、赤道付近から極付近へとエネルギーが運ばれる。

その担い手(システム)が「大気大循環」「海洋大循環(海流)

(4)大気大循環
熱対流によって起こる。
空気が暖められると密度が下がり上昇。空気が冷やされると密度が上がり下降。

3つの循環:リドリーリドレー循環・ロスビー循環・極循環

赤道低圧帯・中緯度高圧帯・高緯度高圧帯・極高圧帯

水平方向の動き
コリオリの力(転向力)の影響で、北半球では右に曲がり、南半球では左に曲がる。
貿易風、偏西風+ジェット気流・極偏東風

(5)海洋大循環
表層循環:風によって引き起こされる
「吹送力」北半球では時計回り、南半球では反時計回り

深層大循環:風? 海水温? 塩分濃度? によって引き起こされる。
一度メカニズムが破壊されると再生には1200~1500年といわれている

5/20 外国史総論

新教徒、ユダヤ教徒が北部へ

アムステルダムは金融業も盛んだった

1609-アムステルダム銀行

毛織物業、造船業

オランダは「ヨーロッパ」においては中心国だった。
世界システムはヨーロッパのみに働いた。

5/17 哲学

科学的方法論III

  1. 帰納主義の問題点
  2. 反証主義の問題点

帰納主義の問題点



  1. 枚挙的帰納法
    過去の出来事の観察から始めるのはそもそも不可能



  2. 仮説演繹法



1)創造科学

  1. 特殊創造説→個々の種は生きるのに十分な手段を持つ→おおむね観察と一致(検証)
  2. 洪水地質学→下層ほど化石大→観察と不一致(反証)→しかし、黙殺

反証された仮説を捨てないのはダメ! という含意を組み込むべき。

2)進化論

  1. 共通先祖説→化石にギャップなし→しかし中間形態が発見されないものも→反証?
  2. 自然選択説→環境に適した体のつくり→おおむね観察と一致→検証?
しかし、確率命題から予測を演繹することは不可能。

反証主義の問題点

弱すぎる側面
洪水地質学も反証可能→科学?
→方法論的な反証主義(反証された仮説を放棄しないのは非科学)
強すぎる側面
反証主義は(も)”一見反証に見える証拠を、暗黙の前提を疑って仮説に反しない証拠に変える”という「後付けの変更」を考慮しない。
→”過小決定”の問題にも対処できない
過小決定
どんな観察も仮説に反しないよう解釈可能なので、観察は仮説を決定しない。

5/13 外国史総論

アデン:紅海ルートの要!
ポルトガルは1515頃~38まで占領

(ポ)王室独占貿易
独占=資金(買付資金、雇用)

私貿易
インディア領副王
インドポルトガル領

ゴア:副王の役所

サカテカマ銀山(メキシコ)
ポトシ銀山(ペルー)
石見銀山(日本)

2010年5月17日月曜日

5/11 火曜1限「地誌」

(2)中国の自然と文化的特性

国土面積:960万km2
人口:13億人
(参考)欧:500km2、5億人

自然・気候

東半分は乾燥気候、北は高山気候
南半は比較的気温が高い
北半は低い

地形

傾向として
西に高く、東に低い
南に高く北に低い

東半分は平野部、低い山地:丘陵地帯
西半分は高原、山地が多くなる(ほぼ東西方向に並ぶ)

アルタイ山脈、ランシャン山脈(両者ともチベット高原)

代表的河川

黄河


長江

畑作文化(麦、雑穀など)
粉食(麺、饅頭)
甲骨文字→漢字
長江・水稲耕作→コメ文化の発祥地
(稲作文化)粒食

照葉樹林帯

(ネパール・ヒマラヤ中腹・東南アジア北部山地~中国南部~西南日本)
シイ、カシ、クスノキの仲間
ツバキ、サザンカ、茶

長江文明?

5/10 月曜4限「哲学」

第三回科学方法論II

  1. ヒュームの懐疑主義
  2. ポパーの反証主義
  3. 創造科学vs.進化論

ヒュームの懐疑主義

帰納に対する疑い:観察を重ねて「おそらく」の度合いを増すなんて可能なの?
  1. 帰納の背後には斉一性原理がある
  2. 斉一性原理は、それ自身が帰納により正当化される。
  3. 帰納は循環的正当化に陥る。
斉一性原理
これまで観察したものと、これから観察するものは似ている

帰納←→斉一性原理

例:聖書の言葉はすべて正しい。なぜならそう聖書に書かれているからだ

ポパーの反証主義

帰納なしの科学方法論(仮説演繹法──”検証”という考え方)
  1. 予測と観察が一致しても、仮説が確からしくなることはない。
  2. 重要なのは反証で、それにより新しい仮説形成(科学の進歩)が行われている。
(AならばB、B)よっておそらくA(帰納)
(AならばB、Bではない)よって必ずAではない(演繹)
→線引き基準としての"反証可能性"
反証不可能な仮説は非科学的
反証可能性がより高い仮説ほどより科学的


定性的予測<定量的予測

創造科学v.s.進化論

特殊創造説
すべての種は個別に創造された(←→共通先祖説)
流水地質学
数億年の堆積を持つとされる地層は、ノアの洪水であっという間にできた。

進化論創造科学
それを支持するいくつかの証拠を提示進化論の難点を指摘する
未解決問題もある(生物の起源など)しかしそれを解明する努力を怠らない未解決問題は黙殺
 ズルイ! ずるしたところを帰納主義や反証主義でちゃんと説明できるか?

2010年5月9日日曜日

4/26 火曜1限「地誌」

2.東アジア世界

気候はその中心部分が温帯(温暖湿潤気候)に含まれる。
ケッペン(Köppen)の気候区分
自然条件:大陸東岸に位置、大陸に沿う弧状列島の存在→大山脈の連なり
cf.気温の年変化が比較的大きい→四季が明瞭
モンスーンの影響

人種・民族
モンゴロイドが中心
北方系モンゴロイド
形質(寒冷適応型)
民族:漢族、朝鮮族、モンゴル族、日本族
少数民族も数多い
文化的中心…中華文化圏の形成
儒教・仏教文化

漢字文化、箸文化
伝統的宗教シャーマニズム
多神教=神道

5/6 木曜1限「自然地理学」

スエス効果
化石燃料(14Cはほとんどない)の使用により、14Cが希釈
爆弾効果
核実験により14Cが増加

2400年問題
2400年前~2700年前の間は炭素法では決められない。

d.火山噴火物

特に広域火山灰による編年。
火山ごと、各噴火ごとに火山灰の性質が異なる
噴出物総量、到達範囲、粒度、鉱物組成等
資料を分析し、どの火山のいつの噴火によるものかを同定する。
(例)姶良Tn火山灰(と入戸火砕流堆積物):約26000~29000年前
cf.日本列島の火山分布

e.古地磁気による編年

・地球磁場:ダイナモ機構による
ダイナモ機構:外殻(深度2900~5100km、流体金属)が、地球の自転等に起因して電流を発生、その結果磁場が生じる。
・地磁気の3要素:全磁力・偏角・伏角
逆転・永年変化・エクスカーション(小旅行)
残留磁気
  1. 熱残留磁気(例)溶岩、窯跡(焼土)
  2. 堆積残留磁気(例)湖底堆積物
磁性体
酸化鉄、酸化フロム、コバルト、フェライト等

f.示準化石による編年

(例)フズリナ:石炭紀~二畳紀

(3)おもな古気復元方

  1. (後日詳述)酸素同位体ヒトに注目する方法
  2. 示相化石による復元(例)遺礁サンゴ:海水温18℃以上
  3. 花粉分析
  4. 氷河の痕跡を用いた復元
氷河地形に注目
圏谷(カール)、U字谷、氷河湖、モレーン(堆石堤)など

2010年5月4日火曜日

4/26 月曜4限「哲学」

第2回科学の方法論I

  • 方法としての科学
  • 演繹と帰納
  • 枚挙的帰納法
  • 仮説演繹法

方法としての科学

科学と”方法”という観点から見る意義
科学の本質とは
対象の共通性? 物理学/経済学、心理学
正しい命題の集まり? ニュートン力学v.s.相対性理論、地動説/天動説
→ある事柄を認識する方法が重要
科学方法論の歴史
枚挙的帰納法(帰納主義)

仮説演繹法(帰納主義)

反証主義

演繹と帰納

演繹
前提が正しければ結論も必ず正しくなる推論
帰納
結論を導き出す時「おそらく」がつく推論
→科学の方法の中心は帰納である(帰納主義)

枚挙的帰納法

ボトムアップ型帰納法
同種の出来事の観察→一般法則
素朴だが、”事実をまずは無心に観察する”という科学のイメージにぴったり
←→ニュートン力学の「引力」のように、直接観察できないものの法則を科学は立てる

仮説演繹法

トップダウン型帰納法
一般法則を仮説として立てる
演繹により、仮説から観察可能な出来事を予測する
予測と観察の一致により、仮説を検証する(だんだん確からしさを増す)
不一致により反証する(1回でもOK)

4/22 木曜5限「キャリアデザイン」

キャリアデザインの考え方
客観的側面
主観的側面

キャリア・アンカー
同じ職で3年は働け

即戦力=研修に3年かかるところを2年程度で終えられる人

2010年5月1日土曜日

「H@ppy Together!!!」歌詞(TV版)

H@ppy Together!!!
作詞 - 六ツ見純代
作曲 - marhy
編曲 - 村田昭、marhy
歌 - 林桃子

P・R・E・C・U・R・E
Song for you Let's dance!
フレッシュプリキュア!
P・R・E・C・U・R・E
Get! H@ppy Together!!!

Sun! Sun! 太陽の下
みんなが集まれば
Jump! Jump! ステップ踏んで
未来へハイタッチ!
リハなんてない毎日だから
アドリブ勝負元気にYeah! Yeah!
渡る世間は友達ばかり(^^)v
そろそろスタンバイOK?

シアワセ一緒にGET! キミと願い叶えてく
扉のムコウにGOODサプライズが待っている
世界で一番今日を輝く日にしたいから
一生懸命Action!
Kittoいいことある!
Motto笑顔になる!

P・R・E・C・U・R・E
Song for you Let's dance!
フレッシュプリキュア!

-----
いい歌だと思う。
励まされるよね。落ち込んだ時に聞こう

2010年4月25日日曜日

4/22 木曜4限「外国史総論」

Immanuel Wallerstein
従属理論(F.G.Frank)植民支配された後も永久にその関係が保たれる
不変性→歴史的変化

16cポルトガル・スペイン
17cオランダ
18~19cイギリス

経済インフラ未整備
教育の未整備

ODA:政府開発援助

1960s~「近代化論」ロストウ、Take off論

国際分業=相互依存関係
中核(Core):第二次、第三次(金融)
周辺(Periphery):第一次

「世界システム」:複数の文化体を含む広大な領域に展開する分業体制
世界帝国
世界システムが一つの帝国によって統合(例:ローマ帝国)
世界経済
政治的統合を伴わない世界システム(例:近代社会システム)

4/22 木曜3限「日本文化概論」

130年間、式年遷宮し続けている。
江戸時代、おかげ参り←豊作祈願
おかげ……神木
抜け参り
お札参り
60年周期で伊勢のお札が降る
最大のお札降りは19世紀、500万人を動員
抜け参り+踊り=ええじゃないか
世直し運動
幕末の人民闘争≒打ちこわし
ええじゃないかは愛知発祥

斎宮
斎宮寮
天皇一代限り=天皇在位期間
政教一致
皇女、女王(孫)
国家最高の巫女

神、天皇、国家
禁忌(タブー)
斎宮・伊勢物語六十九段
日本紀(正史)

2010年4月23日金曜日

4/22 木曜1限「自然地理学」

鍵層
2万6000~2万9000
桜島
群馬県岩宿遺跡にも火山灰の層が見られる

植物の遺骸が多いと地層が黒くなる。

2.さまざまな編年法・古環境復元法
過去を復元し、現在を理解し、将来を予測する
例えば、現在の気候はいつ頃から続いてきたか、現在の日本列島の地形的枠組みはいつ成立したか
鍵となる堆積物”鍵層”岩石に注目し、資料を採集し、分析する。

(1)地質時代「第四紀」とは
地質時代
地球約46億年の歴史時代区分
第四紀
現在まで続く氷期間氷期サイクルが開始して以降の地質時代。地球上で人類が進化拡散してきた時代と重なる。

更新世
約258.8万年前~約1.17万年前
完新世
約1.17万年前以降(最終氷期の完全な終了時)
2009年6月までは約178万年前とされていた。

(2)主な編年法
a年輪年代
年輪の幅はその年の気象条件(主に日射量)を反映する
それを0.01mm単位で計算していく
”暦年標準パターン”の構築:(日本では約3300年分、西欧は約12000年分)
→出土した試料(木片)等の年輪(スギ、ヒノキ、コウヤマキ(高野槇)、ヒバ)
パターンが暦年標準パターンのどこに一致するかみる

b考古編年
出土した土器・石器の”形式”等に基づく。
形式:色調・厚さ・固さ・模様・形状・原料など
(例)弥生時代中期後半(=紀元前約200年~紀元前後頃)
新しい時代の場合、文書記録を活用できることもある。
(例)南海トラフにおける大地震繰り返しの歴史(白鳳時代~)

c放射性炭素年代
・原理
炭素(C)には3種類の同位体がある:12C13C14C
大気圏中の炭素同位体比は常に一定(14Cは放射壊変して14Nに変わっているが、同じ速度で新たに14Cが生産されている)
生物体内の炭素同位体比は生息時の大気と同じ
死ぬと14Cが放射壊変して減少していく”半減期”は約5730年
出土した生物遺骸に含まれる14Cの割合を計測→死んだ年代を計算
・放射性炭素年代と暦年代
 ・大気中の炭素同位体比は、実は完全に一定ではない
木の年輪一枚一枚の放射性炭素年代等から判明
伝統的に、半減期を5568年として計算している
→”歴史較正”が必要
cf.スエス効果(化石燃料効果)と爆弾効果
cf.2400年問題

2010年4月22日木曜日

4/20 火曜3限「日本文化学概論」

ディスタンクシオン(distinction)卓越性

身分差←お互いを「吐きそうだ」と思う”内臓的な堪え難さ”
分不相応
成り上がり者
趣味は必ず自分の手の届くもの
「その趣味が好きな自分」が好き
自己愛 そうなるように仕向けられる。
自分の手の届くものしか、人は愛せない
「あなたの趣味は?」という質問は「あなたの出身階級は?」という問いと同義。
カルチュアルスタディーズ:文化研究
学歴
「理想の体型」ギャップ?
理想を求め、理想に縛られる
人は手の届く範囲のものしか愛せない
手の届かないあらゆる可能性を夢想のものとして排除した結果、「君と出会う」!
女優やアイドルには手が届かない。自分の手の届く範囲で理想に近い相手を探し、出会うということ。

4/20 火曜2限「英語IA」

Words of Wisdom for a Successful Life

p2
Chapter 1
Honoring Your Teachers
和訳:
成長していく人は誰でも、教師によって導かれる。今日の世界について教えてくれるにせよ、歴史的出来事にせよ、科学情報、または未来の傾向にせよ、学ぶことを助けてくれ、教師は我々の人生に大きな影響を持つものだ。ノートや授業時間割が記憶から徐々に消えていっても、お気に入りの教師のことを長く覚えているであろうことは疑いようがない。
彼は若者らしい興味を経歴・職業へ刺激した人だろう。または、特別な方法であなたを鼓舞し、元気づけた人だろう。多くの有名な科学者、作家、アーティスト、ビジネスや政治的指導者は教師に影響されている。例として、マイクロソフトの創立者であるアメリカ人として知られているビル・ゲイツが最初にコンピュータに興味を持ったのは、高校で彼の意欲を増大させる洗練された設備を用いたコンピュータの授業をうけている時だった。アメリカの歴史家ヘンリー・ブルックス・アダムス(1832-1918)は「先生は永遠に影響を及ぼす。彼はどこで自分の影響が止むのか知ることは決してできないのです」と言及している。
今日の科学は教育は一生の過程であるということを確立した。それは大学を卒業しても終わらず、我々人間の脳はどれだけ年をとっても知識を受け入れ続ける。アメリカの有名な画家、「グランマ・モーゼズ」として知られるアンナ・メアリー・ロバートソン(1860-1961)は、学ぶのに遅すぎるということは決してないことを教えてくれる。10人の子供を育て上げ、農業を含めた異なる職で働き、最終的に絵を描くことを真剣に習った。ロバートソンがすでに78才の時、彼女ははじめて彼女の絵を売ったのだ! 80代、90代の時の時、彼女は田舎の生活をカラフルに描いた絵のおかげで、アメリカでもっとも愛された人物となった。

4/20 火曜1限「地誌」

アジア世界


1.アジアの位置付けと地域区分


ユーラシアの東半分
ユーロ・エイシア:欧亜

アジア:ここではロシアを含めない

陸地面積
世界全体:1億4,889万km2
 ユーラシア大陸:5,496万km2
  アジア:3,191km2
  ヨーロッパ:597km2
  ロシア:1,707万km2

人口
世界全体:約64億人
 アジア:38.6億人
 ヨーロッパ:5.6億人
 ロシア:2.1億人

経済活動
48兆ドル
 アジア:24.8%
 ヨーロッパ:33.2%
(北アメリカ:31.5%)

地域区分
東アジア

温帯気候、中華文化圏、稲作文化

東南アジア

熱帯気候、中華・インド文化圏、稲作・イモ文化

南アジア

熱帯気候、ヒンドゥー(インド)文化圏、稲作・畑作(麦)文化

西アジア・中央アジア

乾燥気候、イスラム文化圏、畑作(麦)・牧畜文化

2010年4月20日火曜日

4/19 月曜4限「哲学」

第2回


科学哲学の諸論点


  • 経験的知識と「超」経験的知識

  • 哲学の4分野

  • 科学哲学の諸論点

  • 線引き問題

 

経験的知識と「超」経験的知識


(1)わたしの弟は32才である→経験的知識
   ↑ほかの可能性がありうる←偶然的真理にかかわる→科学の目的
(2)わたしの弟は男である→超(非)経験的知識
   ↑ほかの可能性がない! ←必然的真理にかかわる→哲学の目的

目的であって、手段としては双方が双方ともに必要

※命題:イエス/ノーで答えられる平常文

a、aならばb→b(例:今日は晴れである、今日が晴れならば運動会がある→今日は運動会だ)
↑「{aかつ(aならばb)}ならばb」

シャーペンとは? 「芯を削る必要のない書く道具である」
しかし、「芯を削る必要のない書く道具で、しかもシャーペンでない、そういうxが存在する」
xが存在した、故に命題は偽。
※存在:固有名を持っていて同定できる状態にある

哲学の4分野(代表的な「~とは何か?」)


論理学

正しい推論とは何か?

認識論

正しい認識とは何か?

存在論(形而上学)

「○○が存在する」とは何か?

価値論

○○が価値を持つとは何か?


論理学・認識論(二つまとめて広義の「認識論」)
推論
AはBである
BはCである
故に
AはCである

鳩山はカラスである
カラスは赤い
故に
鳩山は赤い
↑事実とは違っても、推論としては正しい(論理学上は正しい)←推論に使われる事実の認識が正しいかどうかを調べるのが認識論

「クロ」はカラスである
カラスは黒い
故に
「クロ」は黒い

「『クロ』はカラスである」は、
aは「クロ」である
aはカラスである
故に
「クロ」はカラスである
という推論から成り立つ。
「カラスは黒い」も同様。

存在論
  1. ○○先生が教室に存在する

  2. 方程式x+5=7の解は存在する


1の存在する→見える:特定の時・場所に個物が「ある」
2の存在する→見えない

あるチョークが存在する
ある心が存在する:空間には存在しない

価値論
モナリザは美しい ←価値に関しては、事実と別の考え方を持つ
モナリザはダ・ヴィンチ作である ←事実で説得できる

事実と価値は全く別物

「esse is percipii(To be is to be perceived)」存在するとは気づかれているということ

科学哲学の諸論点


認識論的論点:科学的認識とは何か?
存在論的論点:「科学が想定する、対象が存在する」とは何か? (例:引力)
価値論的論点:「科学に価値がある」とは何か? 「価値のランク付け 例:科学の発展と人命とのランク差(人体での生体実験が許されるか? など)」

線引き問題


定義すること=区別すること →科学を区別するための「疑似科学」
認識論的論点:科学と疑似科学の間に方法論の差はあるか? (下駄投げ占いと天気予報の差)
存在論的論点:科学と疑似科学の想定する対象に差はあるか?
価値論的論点:科学と疑似科学に対する対策に差を認めるべきか? (公的資金の投資の差)

4/19 月曜1限「ドイツ語I」

ei[アイ] Eis[アイス]
Heute[ホイテ]:今日
Leute:人々
Haus:家、Häuser[ホイザー](複数)
er[アー]
ie[イー]
wieder[ウィーダー]:再び、sehen[ズィーエン]:見る
guten Tag[ター]

2010年4月17日土曜日

4/15 木曜3限「日本文化学概論」

尊い人が罪を犯してさすらう
貴種流離譚

折口信夫
国文学者、民俗学者

4/15 木曜1限「自然地理学」

1自然地理学と自然災害、地球環境問題



(1)自然地理学とは


気候や地形、水循環など、地球表面におけるさまざまな自然環境の分布(=地域性)
メカニズム、歴史的変遷を考える学問

(2)自然災害とは


人間活動や人間社会が自然現象から受ける被害

地震、津波、火山の噴火、地滑り、がけ崩れ
土石流、河川の氾濫、内水氾濫(集中豪雨などで起きる)、高潮
干ばつ、少雨、多雨、冷害、寒波、熱波
大雪、雪崩、風害、落雷、山火事(森林火災)
隕石衝突……

地形変化、気候変動、気象現象がほとんど
いずれも起きて当然
人間社会や人間活動が存在しなければ”災害”にはならない


(3)地球環境問題


(例1)砂漠化 気候変動+人為的要因
過度の焼畑、過放牧、灌漑による河川水の減少

(例2)地球温暖化 気候変動+人為的要因
CO2排出など

自助、共助、公助 ←防災

4/13 火曜3限「日本文化学概論」

オリエンタリズムと日本文化論1 -「文化」の語りと近代



1、文化とは何か


高尚な「文化」、庶民的な「文化」、どちらも同じ文化である
「文化」とは、「差別化の装置」である(文化の基礎理論)

文化は
identifyに深くかかわる(文化は自己と他者を差別化する)
目に見えない規制力を持つ(文化は自主規制を要求する)←「わたしは良識ある市民である」また、外部規制とはなじまない

2、「日本」をめぐる問題


「日本人は桜が好きだ」
日本人以外を桜の好みから排除する思考
日本人は皆一緒とする思考
自分もその一員であることの確認
桜の好きな「外人」の隠ぺい

*日本人的同質性の語りは、
外向きには「日本人」による「外人」の排除として
内向きにはアイヌも沖縄も同じ日本人として隠ぺいする機能を持つ
(日本人というくくりは1900年ごろ成立)

3、「日本文化論」の虚妄性


歴史的限定性
例:武士と農民は同じ「日本人」であるという認識を持っていない

国風文化は「日本」文化か?
国風文化は貴族文化であり、現在の日本人の中で貴族の子孫は少ないが、今我々は国風文化を自己のものと認識する

「日本」をひとつのまとまりで語ることの危険性
内部と外部を同時に創り出す議論である
「わたしとあなた」の対立がたとえば「日本人と中国人の対立」として描かれる

ナショナルアイデンティティとセルフアイデンティティを混同する事(わたしとあなたという個人を日本と外国という国家にすり替える)によってしかこれらの議論は成立しない
(強い求心力──自ら「日本人」になる罠)

ある文化を考えるとき、それが日本のものか中国のものかは関係ない!

4/13 火曜1限「地誌」

地理学
  • 一般地理学(系統地理学)

  • 地域地理学(地誌)


(自然、人口、社会、経済、文化、政治、……)
要素間の関係

アジア(中国、マレーシア、シンガポール、トルコ)
ヨーロッパ(南欧、西欧、北欧、東欧)

4/12 月曜4限「哲学」

哲学の対象?


心理-学 生物-学 社会-学
...logy,ics

Philo-sophia→学問的”態度” 一般

物事の根本を知ること
arché[アルケー]:はじまり(→Principium:[ラテン]第一のもの→Principle)

時間的意味 + 論理的意味を持つ”始まり”
論理的意味→それがないと始まらない”もの”

あるものが、それなしではそのものでありえない根本的なもの

哲学とは……
あるものがそのあるものであるための「必要十分な」特徴への問い

対象が何であれ、その対象に固有のアルケーを探求すること。
「○○とは何か?」←→定義「○○とは△△である」

ほかの学問との違い


生物学

生物であるものとないものとの区別を前提としたうえで、その具体例を研究

生物の哲学

生物であるものとないものの区別そのものを問題にする