挨拶

2007年8月15日水曜日

自作小説


安らかに眠るには暑すぎる気温と、めくれたカーテンから入ってくる朝の日差しで、俺は目を覚ました。
俺は隣で寝ている彼女を起こす。おい、起きろよ、今日は友達と遊びに行くんだろ?んん、と言って彼女は目を覚ました。
今何時、と彼女は聞いたので、俺は時計を探して答えた。もうそんな時間?急がなきゃ、と彼女は起き上がった。 彼女は何も着ていないが、毛布で隠そうともはしない。ベッドに腰掛け、手帳を眺める。俺は手を伸ばして、彼女の股の間に触れた。指で何度か撫でる。
「やめてよ、今は」
友達に合う約束があるのよ、だから今はだめ。
「友達ってあの腐女子の子かい?」
「ううん、今日は峰岸」
彼女は立ち上がった。じゃあ、もういくわ。私の服はリビングかしら。服は洗面所さ、昨日シャワー浴びる前に脱いで、そっからずっと裸だったじゃないか。
そうだったわね、彼女はそういって部屋を出て行った。

暑い。俺は毛布を投げた。ベッドは汗で濡れていて、余りいい気持ちはしない。俺の隣も彼女の汗で濡れている。酸っぱいような、甘いような匂いがしている。

 「じゃあ、もういくわ。」
 服を着た彼女が、俺のところに来た。彼女は俺にキスをして、部屋を出て行った。