毎年村上龍の「愛と幻想のファシズム」を読んでいる。
なぜ毎年読むのかと考えたところ、アイデンティティの確認の為ではないかという考えが浮上した。
アイデンティティの確認。吐き気がする言葉だと思った。凄まじい違和感があった。
まず、僕はアイデンティティを信用しない。アイデンティティは、自我同一性と訳される。自我の同一性を確固としたものとして認識する事をアイデンティティの確立と呼ぶ。
しかし、僕は自我を常に同一のものであるとは考えない。自我は常に変化する。一時たりとも同一の自我というものを持ち得ることはない。一瞬前の自分であっても、違うのだ。年が離れていた方が分かりやすいだろうが。例えば五年前の自分と会うことができ、議論することがあったならば、果たして同意は得られるだろうか。五年前の自分は別人のような思考形態をしているはずだ。
自我に同一性は存在しない。
では、愛と幻想のファシズムを毎年読むことの意味は何だろうか。
自我が常に変化するものならば、つまりそれは「自我の変化の確認」ではないかと思う。毎年同じ本を読むことで、一年分の自我の変化を感じるのだ。
もしかしたら自我の変化の確認作業は、「アイデンティティの確立」に役立つかもしれない。
2010年7月20日火曜日
2010年6月10日木曜日
読書履歴:半島を出よ
『半島を出よ』を土曜日に読み終わったけれど、感想を書いてなかったから今書く。
読むのは多分3回目くらい。
感想はなんか今更って感じがするから書かないけど。
読むのは多分3回目くらい。
感想はなんか今更って感じがするから書かないけど。
半島を出よ、大好きですよ。イシハラグループとか魅力的すぎです。
昭和歌謡大全集も好きなんでイシハラとノブエが再登場してるのも良いですね。
ラベル:
村上龍
2008年1月11日金曜日
新劇場版公開記念!エヴァンゲリオン特集 第4回
エヴァと村上龍 Final
寓話としての短編(抜粋)
『言うべきことや語るべきことがなくただ手法だけがある時代、たとえば映画の「スワロウテイル」やアニメの「エヴァンゲリオン」を評してそういう風に言う人がいる。言うべきことや語るべきことを持っているのは基本的に政治家だと私は思う。作家やその他の表現者は言うべきことや語るべきことがあって作品を作るわけではない。
伝えたい何かがあるから、作るのだ。アピールしたいわけでもないし、マニフェストしたいわけでもない。ただ、自分と言う容器にある情報を伝えたいというだけなのである。』
「村上龍 自選小説集3」より
2007年9月17日月曜日
新劇場版公開記念!エヴァンゲリオン特集 第3回
エヴァと村上龍 Ⅱ
今回はFLY ME TO THE MOONについてです
この曲はジャズスタンダードの中でもとても有名で、そして、エヴァのエンディングテーマでもある訳です
FLY ME TO THE MOON
歌詞
Fly me to the moon,
and let me play among the stars.
Let me see what spring is like on Jupiter and Mars.
In Other Words, hold my hand!
In Other Words, darling kiss me!
Fill my heart with song,
and let me sing forever more.
You are all I long for,
all I worship and adore.
In Other Words, please be true
In Other Words, I love you!
村上龍の小説
村上龍の小説では、「恋はいつも未知なもの」、「ラッフルズホテル」に登場しています。
ただ、英題と訳のみ、若しくは日本語訳のみとなっています。
村上龍の訳
1「恋はいつも未知なもの」より
わたしを月まで飛ばして、
そして星の間で遊ばせて、
言い換えるとね、
ずっと抱いててってことなのよ、
キスしてってこと、
わたしをあなたの歌で永遠に充たしてね、
あなたはわたしの崇拝と敬愛のすべて、
言い換えればね、
正直でいてねっていうこと、
わたしがあなたを愛してるってこと、
2「恋はいつも未知なもの」より
わたしを月に連れていって、
星の間で遊ばせて、
金星や火星の春を味わわせて、
離さないでって言ってるのよ、
キスしてってことを言ってるの、
ずっとずっとわたしのために歌ってね、
わたしもずっと歌うからね、
あなたってわたしのすべてなんだから、
嘘をつかないでってことよ、
愛してるって言ってるのよ……
3「恋はいつも未知なもの」より
あたしを月へ連れてって、
星の間で遊ばせて、
そして教えて火星や金星での無重力の愛を、
別の惑星であなたに抱かれたいの、
キスの味も変わるのかしら、
あたしの心を歌で充たして、
そしたらあたしも永遠に歌うわ、
あなたはあたしのプライドのすべて、
でもお願いだから、
別の惑星では正直にふるまってね、
別の惑星では、嘘をつかないでね、
別の惑星でもあたしはあなたを愛してるわ、
4「恋はいつも未知なもの」より
わたしを月に連れてって、
星の間で遊ばせて、
違う惑星の夢とはどんなものかしら、
火星とか、金星の……
言い換えればね、
わたしをしっかり抱いてってことなの、
ダーリン、キスをしてってことなのよ、
あなたはわたしのプライドのすべて、
だから……わたしを月へ連れてって、
星の間で遊ばせて──
5「恋はいつも未知なもの」より
あたしを月に連れてって、
星の間で遊ばせて、
火星や金星の春ってどんなものかしら、
一度味わって見たいわ……だから、
あたしを、違う惑星で遊ばせて──
6「ラッフルズホテル」より
あたしを月に連れてって……………
星の間で遊ばせて、
そして教えて、木星や火星での無重力の愛を、
別の惑星であなたに抱かれたいの、
キスの味も変わるのかしら……………
あたしの心をあなたの歌で満たして……
そしたらあたしも永遠にあなたのために歌うから、
あなたはあたしの尊敬のすべてなのよ、
プライドのすべてなの、
でも、
お願いだから、
別の惑星では正直にふるまってね、
別の惑星では嘘をつかないでね、
別の惑星でも、あたしはあなたを愛してるから………………
沢山出てきてます。
ついでに、この曲は初発表時"In Other Words"「言い換えると」というタイトルで三拍子の曲でしたが、ぜんぜん売れなかったそうです。
それで題名を"FLY ME TO THE MOON"「私を月に連れてって」に替え、四拍子にしたところ大ヒットしたとのこと。
次回、エヴァと村上龍 Final
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