挨拶

2008年3月18日火曜日

第4弾 精液が一滴も出ないのに


精液が一滴も出ないのにどうして勃起するのだろうか、などと考える時にはチーズとジャムがとてもおいしく感じられる事を知った。
村上龍「村上龍映画小説集-大脱走」:ケン

これに対する答えは、「愛と幻想のファシズム」においてなされている:

俺達は大脳で発情する。精液が溜まって勃起するわけではない。裸の女が股を開いているところを思い描いて勃起するのだ。本当は人間には何の欲望もない。対象があるために欲望が発生するだけだ。
村上龍「愛と幻想のファシズム」:鈴原冬二


人間に本来欲望などなく、対象があるから欲望が生まれると言う事。愛と幻想のファシズムでは、生まれて初めて口紅のCFを見たから口紅が欲しくなった女の話もある。今、「~がなかったら生きていけない(cf.テレビ、携帯電話、電子レンジ,etc.)」なんていうものは嘘だ。それを手に入れる前まで、それ無しで生きていたからだ。それが生まれる前だって人間は生きていた。無くなって困るものなど、本当はほとんど無い。

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