科学実在論と反実在論II
- 反実在論
- 実在論から見た超心理学
- 反実在論から見た超心理学
- 介入実在論
反実在論
1.操作主義目に見えないものに関する言明は、目に見えるものに関する言明に翻訳すべき。
電子は存在する←→
↑ ↓
Aの実験をすればBという結果が出る←→現実
しかし、翻訳が難しいときもある(全象命題など)。
2.道具主義(理論=道具)
目に見えないものに関する言明は真でも偽でもない。しかし、現象を説明、予測するのに便利だから使用される。
3.構成的経験主義
目に見えないものに関する言明は真でありうる。しかし、それを確かめることは科学の目的ではない。
実在論から見た超心理学
超心理学が主張するサイ現象(透視、テレパシー、念動力など)は本当に存在するか?→超心理学は"成熟"しているか?
1.制度的成熟:専門研究機関、学会、査読性雑誌の有無? →ok
2.方法論的成熟:前進的 or 後退的? →実験の失敗を認め、新たな実験方法を開拓→ok
3.理論的成熟:まだまだ しかし、脳神経科学などもこの点では同じ
→成熟の概念そのものがあいまい
反実在論から見た超心理学
反実在論は超心理学に好意的か?否。反実在論の立場でも理論選択の基準は存在する。
懐疑主義→蓋然性
ex)ヒュームの議論:理論が真である保証はないが、真である確率がより高い理論を選べ。
- 超心理学は現代の物理学と矛盾→真である確率はもともと低い
- サイ現象と同じ現象はマジックで作り出せる→その確率はさらに低下
介入実在論
実在しないという点では、電子もサイ現象も同じか?→科学者が自分の意図したとおりの結果を引き起こせる(介入可能)なら、その結果の原因が、たとえ目に見えなくても実在する。
→介入の成立には"同じ条件なら同じ結果"という再現性が必要。
→サイ現象を必ず引き起こす手順(条件)を示さない限り、その実在は主張できない。
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