社会の中の科学I
- 価値論から見た科学
- ファイヤーアーベントのアナーキズム
- 科学知識社会学
- 相対主義批判
価値論から見た科学……相対主義について
┌認識論的観点:その主張は真か偽か? →客観的・合理的└価値論的観点:そう主張することは善か悪か? →その社会文化・時代に相対的
科学の価値中立性……理論選択において価値判断に影響されない
しかし、過小決定 観察の理論負荷性、通約不可能
→理論選択に価値判断が混入する可能性→相対主義者v.s.合理主義者
ファイヤーアーベントのアナーキズム
…クーンとともに、観察の理論負荷性の提唱者→相対主義の科学史における非合理性の事例分析(ex.地動説)1.天動説のそれなりの成功 2.予測と観察の不一致には、二世界説という合理的根拠あり
→地動説による天文学の発展はあえて合理性に反した結果
→科学の進歩を促す唯一の原理は"Anything goes"である。
→合理性を決める唯一の基準はない:アナーキズム
科学知識社会学
ブルアの「ストロング・プログラム」:科学の成功も失敗も社会的要因が決定する。※方法論の次元で決定できないことは、社会的な力関係が決定する。
ex.)ボイルとホッブスの論争→社会的ステイタスが論事を決定した。
ボイルの実験:ロンドン王立協会の実験室で、メンバーの立会いのもと行われた
ホッブスの反論:漁師の水中体験
相対主義批判
- 方法論的問題(過小決定・通約不可能性)の克服可能性(クーン、ラカトシュ、ラウダン)
- 事例分析の不適切さ(社会的地位ではなく、人体の検出装置としての精度が問題)
- 社会的要因の合理性(一見恣意的に見えるが、科学の合理的発展に必要なルール)
- 社会的価値判断と知的価値判断(いかに知識を得るのが善か?)の区別
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