第三回科学方法論II
- ヒュームの懐疑主義
- ポパーの反証主義
- 創造科学vs.進化論
ヒュームの懐疑主義
帰納に対する疑い:観察を重ねて「おそらく」の度合いを増すなんて可能なの?- 帰納の背後には斉一性原理がある
- 斉一性原理は、それ自身が帰納により正当化される。
- 帰納は循環的正当化に陥る。
- 斉一性原理
- これまで観察したものと、これから観察するものは似ている
帰納←→斉一性原理
例:聖書の言葉はすべて正しい。なぜならそう聖書に書かれているからだ
ポパーの反証主義
帰納なしの科学方法論(仮説演繹法──”検証”という考え方)- 予測と観察が一致しても、仮説が確からしくなることはない。
- 重要なのは反証で、それにより新しい仮説形成(科学の進歩)が行われている。
(AならばB、Bではない)よって必ずAではない(演繹)
→線引き基準としての"反証可能性"
反証不可能な仮説は非科学的
反証可能性がより高い仮説ほどより科学的
定性的予測<定量的予測
創造科学v.s.進化論
- 特殊創造説
- すべての種は個別に創造された(←→共通先祖説)
- 流水地質学
- 数億年の堆積を持つとされる地層は、ノアの洪水であっという間にできた。
進化論 | 創造科学 |
---|---|
それを支持するいくつかの証拠を提示 | 進化論の難点を指摘する |
未解決問題もある(生物の起源など)しかしそれを解明する努力を怠らない | 未解決問題は黙殺 |
ズルイ! ずるしたところを帰納主義や反証主義でちゃんと説明できるか? |
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