挨拶

2008年1月31日木曜日

ポケモンの神話6 シンオウ昔話 その3


シンオウ昔話


その3


人と結婚したポケモンがいた
ポケモンと結婚した人がいた
昔は人もポケモンも
おなじだったから普通の事だった

原文:
シンオウ むかしばなし
その3

ひとと けっこんした ポケモンがいた
ポケモンと けっこんした ひとがいた
むかしは ひとも ポケモンも
おなじだったから ふつうのことだった

ポケモンの神話5 シンオウ昔話 その2


シンオウ昔話


その2


森の中で暮らす
ポケモンがいた
森の中でポケモンは皮を脱ぎ
人に戻っては眠り
またポケモンの皮をまとい
村にやって来るのだった

原文:
シンオウ むかしばなし
その2

もりのなかで くらす
ポケモンが いた
もりのなかで ポケモンは かわを ぬぎ
ひとにもどっては ねむり
またポケモンの かわを まとい
むらに やってくるのだった

ポケモンの神話4 シンオウ昔話 その1


シンオウ昔話


その1


海や川で捕まえた
ポケモンを食べた後の
骨をきれいにきれいにして
丁寧に水の中に送る
そうするとポケモンは
再び肉体を付けて
この世界に戻ってくるのだ

原文:
シンオウ むかしばなし
その1

うみや かわで つかまえた
ポケモンを たべたあとの
ほねを きれいに きれいにして
ていねいに みずのなかに おくる
そうすると ポケモンは
ふたたび にくたいを つけて
このせかいに もどってくるのだ

ポケモンの神話3 トバリの神話


トバリの神話


剣を手に入れた若者がいた
それで食べ物となるポケモンを
むやみやたらと捕らえまくった
余ったので捨ててしまった
次の年何も捕れなかった
ポケモンは姿を見せなくなった
若者は長い旅の後
ポケモンを見つけ出し尋ねた
どうして姿を隠すのか?
ポケモンは静かに答えた
お前が剣を振るい
仲間を傷つけるなら
わたし達は爪と牙で
お前の仲間を傷つけよう
許せよわたしの仲間達を
護るために大事なことだ
若者は叫んだ
お前達ポケモンが生きていること
剣を持ってから忘れていた
もうこんな野蛮なことはしない
剣もいらない
だから許してほしい
若者は剣を地面に
叩きつけて折って見せた
ポケモンはそれを見ると
どこかに消えていった

原文:
トバリのしんわ

つるぎを てにいれた わかものがいた
それで たべものとなる ぽけもんを
むやみやたらと とらえまくった
あまったので すててしまった
つぎのとし なにもとれなかった
ぽけもんは すがたを みせなくなった
わかものは ながいたびの あと
ぽけもんを みつけだし たずねた
どうして すがたをかくすのか?
ぽけもんは しずかに こたえた
おまえが つるぎを ふるい
なかまを きずつけるなら
わたしたちは つめときばで
おまえの なかまを きずつけよう
ゆるせよ わたしのなかまたちを
まもるために だいじなことだ
わかものは さけんだ
おまえたち ぽけもんが いきていること
つるぎを もってから わすれていた
もうこんな やばんなことは しない
つるぎも いらない
だから ゆるしてほしい
わかものは つるぎを じめんに
たたきつけて おってみせた
ぽけもんは それを みると
どこかに きえていった

2008年1月30日水曜日

詩「告白」

わたしはあなたが好き
でも、わたしはあなたの愛を独占することは出来ないって気付いたの
 
あなたが全部わたしのものにならないのなら、あなたなんていらない
 
わたしをあなたの全てにしてくれないのなら、あなたなんていらない
 
それでも、わたしは諦められない
 
あなたを想う気持ちに変わりはないの
 
だから、わたしはあなたが全てわたしのものになる様にしてあげる
 
あなたがわたしの事しか考えられないようにしてあげるわ
 
わたしが欲しいのはわたし以外の事に心を動かすあなたじゃない
わたしが欲しいのは全てが私の物になったあなたなの
 
わたしがあなたの自由を奪って、自由にしてあげるわ
わたしのための自由に
 
あなたはわたしのものよ
そしてわたしもあなたのもの
 
動かないあなたを、動かすのはわたしなの
あなたはわたしのものだから
動かないあなたは、全てがわたしのもの
あなたはわたしだけを想って死ねばいい
 
 
 
殺してあげるから

詩「重圧」

彼女を殺したのは誰? 
 
彼女がどうして死んだか知ってる?
なぜ彼女が突然、自ら命を絶ったのか
 
確かに彼女は真面目で、優しくて、いわゆる優等生だった
友達も沢山いた
 
でもね、それは全部、そうであったように見えてただけ
彼女がそう見せていただけ
 
彼女に本当の友達はいたの?
 
彼女の真面目な性格は、彼女の親が望んだから
彼女は自分を演じていた
偽りの自分だから、偽物の友達しか出来ない
偽り続ければ、疲れてしまう
 
わかる?
彼女は独りだったの
友達に囲まれているように見えていても、彼女に友達なんかいなかった
本心を言える場所は無かった
それはとても辛い事
 
真面目で、優しい彼女も、作り物
自分を偽り続ければ、いつか限界が来る
 
親が望んだから、彼女は自分を偽った
でも、彼女も親から離れようとしなかった
 
親から離れれば、死ぬ事も無かった
彼女は、自分は親を愛しているのだと自分を偽った
 
彼女は限界だったの
 
誰も彼女の本心を知らなかった
彼女も本心を偽っていた
 
親が悪い?
彼女が悪い?
誰か答えを知ってるの?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
彼女を殺したのは、誰?

2008年1月27日日曜日

ポケモンの神話2 シンオウ地方の神話

ミオシティ図書館3階右上隅の本棚列、左から二番目


シンオウ地方の神話


昔 シンオウができた時
ポケモンと人は
お互いに物を送り
物を送られ支えあっていた
そこで あるポケモンは
いつも人を助けてやるため
人の前に現れるよう
ほかのポケモンに話した
それからだ
人が草むらに入ると
ポケモンが飛び出すようになったのは

原文:
むかし シンオウができたとき
ポケモンと ひとは
おたがいに ものを おくり
ものを おくられささえあっていた
そこで あるポケモンは
いつも ひとを たすけてやるため
ひとの まえに あらわれるよう
ほかの ポケモンに はなした
それからだ
ひとが くさむらに はいると
ポケモンが とびだすようになったのは


ポケモンの神話1 シンオウ神話

ポケットモンスター ダイヤモンド&パールに登場する神話を書いて行きます。
 
 
ミオシティの図書館にある本の内容。右上端の本棚列の一番左にある本


「シンオウ神話」


怒るな??が来るぞ
悲しむな??が近づいて来るぞ
喜ぶ事 楽しむ事
当たり前の生活
それが幸せ
そうすれば???サマの
祝福がある
と言うのが口癖だ



原文:
シンオウしんわ
おこるな ?? がくるぞ
かなしむな ?? がちかづいてくるぞ
よろこぶこと たのしむこと
あたりまえの せいかつ
それが しあわせ
そうすれば ??? サマの
しゅくふくが ある
というのが くちぐせだ

2008年1月11日金曜日

新劇場版公開記念!エヴァンゲリオン特集 第4回

エヴァと村上龍 Final

寓話としての短編(抜粋)
『言うべきことや語るべきことがなくただ手法だけがある時代、たとえば映画の「スワロウテイル」やアニメの「エヴァンゲリオン」を評してそういう風に言う人がいる。言うべきことや語るべきことを持っているのは基本的に政治家だと私は思う。作家やその他の表現者は言うべきことや語るべきことがあって作品を作るわけではない。
伝えたい何かがあるから、作るのだ。アピールしたいわけでもないし、マニフェストしたいわけでもない。ただ、自分と言う容器にある情報を伝えたいというだけなのである。』
「村上龍 自選小説集3」より