挨拶

2008年3月18日火曜日

第4弾 精液が一滴も出ないのに


精液が一滴も出ないのにどうして勃起するのだろうか、などと考える時にはチーズとジャムがとてもおいしく感じられる事を知った。
村上龍「村上龍映画小説集-大脱走」:ケン

これに対する答えは、「愛と幻想のファシズム」においてなされている:

俺達は大脳で発情する。精液が溜まって勃起するわけではない。裸の女が股を開いているところを思い描いて勃起するのだ。本当は人間には何の欲望もない。対象があるために欲望が発生するだけだ。
村上龍「愛と幻想のファシズム」:鈴原冬二


人間に本来欲望などなく、対象があるから欲望が生まれると言う事。愛と幻想のファシズムでは、生まれて初めて口紅のCFを見たから口紅が欲しくなった女の話もある。今、「~がなかったら生きていけない(cf.テレビ、携帯電話、電子レンジ,etc.)」なんていうものは嘘だ。それを手に入れる前まで、それ無しで生きていたからだ。それが生まれる前だって人間は生きていた。無くなって困るものなど、本当はほとんど無い。

ポケモンの神話8 初まりの話


初まりの話


初めにあったのは
混沌のうねりだけだった
全てが混ざり合い
中心に卵が現れた
零れ落ちた卵より
最初のものが生まれ出た
最初のものは
二つの分身を創った
時間が回り始めた
空間が広がり始めた
さらに自分の体から
三つの命を生み出した
二つの分身が祈ると
「物」と言うものが生まれ
三つの命が祈ると
「心」と言うものが生まれた
世界が創り出されたので
最初のものは眠りについた
原文:
はじまりのはなし

はじめに あったのは
こんとんの うねり だけだった
すべてが まざりあい
ちゅうしんに たまごが あらわれた
こぼれおちた たまごより
さいしょの ものが うまれでた
さいしょの ものは
ふたつの ぶんしんを つくった
じかんが まわりはじめた
くうかんが ひろがりはじめた
さらに じぶんの からだから
みっつの いのちを うみだした
ふたつの ぶんしんが いのると
もの というものが うまれ
みっつの いのちが いのると
こころ というものが うまれた
せかいが つくりだされたので
さいしょのものは ねむりについた