挨拶

2010年4月25日日曜日

4/22 木曜4限「外国史総論」

Immanuel Wallerstein
従属理論(F.G.Frank)植民支配された後も永久にその関係が保たれる
不変性→歴史的変化

16cポルトガル・スペイン
17cオランダ
18~19cイギリス

経済インフラ未整備
教育の未整備

ODA:政府開発援助

1960s~「近代化論」ロストウ、Take off論

国際分業=相互依存関係
中核(Core):第二次、第三次(金融)
周辺(Periphery):第一次

「世界システム」:複数の文化体を含む広大な領域に展開する分業体制
世界帝国
世界システムが一つの帝国によって統合(例:ローマ帝国)
世界経済
政治的統合を伴わない世界システム(例:近代社会システム)

4/22 木曜3限「日本文化概論」

130年間、式年遷宮し続けている。
江戸時代、おかげ参り←豊作祈願
おかげ……神木
抜け参り
お札参り
60年周期で伊勢のお札が降る
最大のお札降りは19世紀、500万人を動員
抜け参り+踊り=ええじゃないか
世直し運動
幕末の人民闘争≒打ちこわし
ええじゃないかは愛知発祥

斎宮
斎宮寮
天皇一代限り=天皇在位期間
政教一致
皇女、女王(孫)
国家最高の巫女

神、天皇、国家
禁忌(タブー)
斎宮・伊勢物語六十九段
日本紀(正史)

2010年4月23日金曜日

4/22 木曜1限「自然地理学」

鍵層
2万6000~2万9000
桜島
群馬県岩宿遺跡にも火山灰の層が見られる

植物の遺骸が多いと地層が黒くなる。

2.さまざまな編年法・古環境復元法
過去を復元し、現在を理解し、将来を予測する
例えば、現在の気候はいつ頃から続いてきたか、現在の日本列島の地形的枠組みはいつ成立したか
鍵となる堆積物”鍵層”岩石に注目し、資料を採集し、分析する。

(1)地質時代「第四紀」とは
地質時代
地球約46億年の歴史時代区分
第四紀
現在まで続く氷期間氷期サイクルが開始して以降の地質時代。地球上で人類が進化拡散してきた時代と重なる。

更新世
約258.8万年前~約1.17万年前
完新世
約1.17万年前以降(最終氷期の完全な終了時)
2009年6月までは約178万年前とされていた。

(2)主な編年法
a年輪年代
年輪の幅はその年の気象条件(主に日射量)を反映する
それを0.01mm単位で計算していく
”暦年標準パターン”の構築:(日本では約3300年分、西欧は約12000年分)
→出土した試料(木片)等の年輪(スギ、ヒノキ、コウヤマキ(高野槇)、ヒバ)
パターンが暦年標準パターンのどこに一致するかみる

b考古編年
出土した土器・石器の”形式”等に基づく。
形式:色調・厚さ・固さ・模様・形状・原料など
(例)弥生時代中期後半(=紀元前約200年~紀元前後頃)
新しい時代の場合、文書記録を活用できることもある。
(例)南海トラフにおける大地震繰り返しの歴史(白鳳時代~)

c放射性炭素年代
・原理
炭素(C)には3種類の同位体がある:12C13C14C
大気圏中の炭素同位体比は常に一定(14Cは放射壊変して14Nに変わっているが、同じ速度で新たに14Cが生産されている)
生物体内の炭素同位体比は生息時の大気と同じ
死ぬと14Cが放射壊変して減少していく”半減期”は約5730年
出土した生物遺骸に含まれる14Cの割合を計測→死んだ年代を計算
・放射性炭素年代と暦年代
 ・大気中の炭素同位体比は、実は完全に一定ではない
木の年輪一枚一枚の放射性炭素年代等から判明
伝統的に、半減期を5568年として計算している
→”歴史較正”が必要
cf.スエス効果(化石燃料効果)と爆弾効果
cf.2400年問題

2010年4月22日木曜日

4/20 火曜3限「日本文化学概論」

ディスタンクシオン(distinction)卓越性

身分差←お互いを「吐きそうだ」と思う”内臓的な堪え難さ”
分不相応
成り上がり者
趣味は必ず自分の手の届くもの
「その趣味が好きな自分」が好き
自己愛 そうなるように仕向けられる。
自分の手の届くものしか、人は愛せない
「あなたの趣味は?」という質問は「あなたの出身階級は?」という問いと同義。
カルチュアルスタディーズ:文化研究
学歴
「理想の体型」ギャップ?
理想を求め、理想に縛られる
人は手の届く範囲のものしか愛せない
手の届かないあらゆる可能性を夢想のものとして排除した結果、「君と出会う」!
女優やアイドルには手が届かない。自分の手の届く範囲で理想に近い相手を探し、出会うということ。

4/20 火曜2限「英語IA」

Words of Wisdom for a Successful Life

p2
Chapter 1
Honoring Your Teachers
和訳:
成長していく人は誰でも、教師によって導かれる。今日の世界について教えてくれるにせよ、歴史的出来事にせよ、科学情報、または未来の傾向にせよ、学ぶことを助けてくれ、教師は我々の人生に大きな影響を持つものだ。ノートや授業時間割が記憶から徐々に消えていっても、お気に入りの教師のことを長く覚えているであろうことは疑いようがない。
彼は若者らしい興味を経歴・職業へ刺激した人だろう。または、特別な方法であなたを鼓舞し、元気づけた人だろう。多くの有名な科学者、作家、アーティスト、ビジネスや政治的指導者は教師に影響されている。例として、マイクロソフトの創立者であるアメリカ人として知られているビル・ゲイツが最初にコンピュータに興味を持ったのは、高校で彼の意欲を増大させる洗練された設備を用いたコンピュータの授業をうけている時だった。アメリカの歴史家ヘンリー・ブルックス・アダムス(1832-1918)は「先生は永遠に影響を及ぼす。彼はどこで自分の影響が止むのか知ることは決してできないのです」と言及している。
今日の科学は教育は一生の過程であるということを確立した。それは大学を卒業しても終わらず、我々人間の脳はどれだけ年をとっても知識を受け入れ続ける。アメリカの有名な画家、「グランマ・モーゼズ」として知られるアンナ・メアリー・ロバートソン(1860-1961)は、学ぶのに遅すぎるということは決してないことを教えてくれる。10人の子供を育て上げ、農業を含めた異なる職で働き、最終的に絵を描くことを真剣に習った。ロバートソンがすでに78才の時、彼女ははじめて彼女の絵を売ったのだ! 80代、90代の時の時、彼女は田舎の生活をカラフルに描いた絵のおかげで、アメリカでもっとも愛された人物となった。

4/20 火曜1限「地誌」

アジア世界


1.アジアの位置付けと地域区分


ユーラシアの東半分
ユーロ・エイシア:欧亜

アジア:ここではロシアを含めない

陸地面積
世界全体:1億4,889万km2
 ユーラシア大陸:5,496万km2
  アジア:3,191km2
  ヨーロッパ:597km2
  ロシア:1,707万km2

人口
世界全体:約64億人
 アジア:38.6億人
 ヨーロッパ:5.6億人
 ロシア:2.1億人

経済活動
48兆ドル
 アジア:24.8%
 ヨーロッパ:33.2%
(北アメリカ:31.5%)

地域区分
東アジア

温帯気候、中華文化圏、稲作文化

東南アジア

熱帯気候、中華・インド文化圏、稲作・イモ文化

南アジア

熱帯気候、ヒンドゥー(インド)文化圏、稲作・畑作(麦)文化

西アジア・中央アジア

乾燥気候、イスラム文化圏、畑作(麦)・牧畜文化

2010年4月20日火曜日

4/19 月曜4限「哲学」

第2回


科学哲学の諸論点


  • 経験的知識と「超」経験的知識

  • 哲学の4分野

  • 科学哲学の諸論点

  • 線引き問題

 

経験的知識と「超」経験的知識


(1)わたしの弟は32才である→経験的知識
   ↑ほかの可能性がありうる←偶然的真理にかかわる→科学の目的
(2)わたしの弟は男である→超(非)経験的知識
   ↑ほかの可能性がない! ←必然的真理にかかわる→哲学の目的

目的であって、手段としては双方が双方ともに必要

※命題:イエス/ノーで答えられる平常文

a、aならばb→b(例:今日は晴れである、今日が晴れならば運動会がある→今日は運動会だ)
↑「{aかつ(aならばb)}ならばb」

シャーペンとは? 「芯を削る必要のない書く道具である」
しかし、「芯を削る必要のない書く道具で、しかもシャーペンでない、そういうxが存在する」
xが存在した、故に命題は偽。
※存在:固有名を持っていて同定できる状態にある

哲学の4分野(代表的な「~とは何か?」)


論理学

正しい推論とは何か?

認識論

正しい認識とは何か?

存在論(形而上学)

「○○が存在する」とは何か?

価値論

○○が価値を持つとは何か?


論理学・認識論(二つまとめて広義の「認識論」)
推論
AはBである
BはCである
故に
AはCである

鳩山はカラスである
カラスは赤い
故に
鳩山は赤い
↑事実とは違っても、推論としては正しい(論理学上は正しい)←推論に使われる事実の認識が正しいかどうかを調べるのが認識論

「クロ」はカラスである
カラスは黒い
故に
「クロ」は黒い

「『クロ』はカラスである」は、
aは「クロ」である
aはカラスである
故に
「クロ」はカラスである
という推論から成り立つ。
「カラスは黒い」も同様。

存在論
  1. ○○先生が教室に存在する

  2. 方程式x+5=7の解は存在する


1の存在する→見える:特定の時・場所に個物が「ある」
2の存在する→見えない

あるチョークが存在する
ある心が存在する:空間には存在しない

価値論
モナリザは美しい ←価値に関しては、事実と別の考え方を持つ
モナリザはダ・ヴィンチ作である ←事実で説得できる

事実と価値は全く別物

「esse is percipii(To be is to be perceived)」存在するとは気づかれているということ

科学哲学の諸論点


認識論的論点:科学的認識とは何か?
存在論的論点:「科学が想定する、対象が存在する」とは何か? (例:引力)
価値論的論点:「科学に価値がある」とは何か? 「価値のランク付け 例:科学の発展と人命とのランク差(人体での生体実験が許されるか? など)」

線引き問題


定義すること=区別すること →科学を区別するための「疑似科学」
認識論的論点:科学と疑似科学の間に方法論の差はあるか? (下駄投げ占いと天気予報の差)
存在論的論点:科学と疑似科学の想定する対象に差はあるか?
価値論的論点:科学と疑似科学に対する対策に差を認めるべきか? (公的資金の投資の差)

4/19 月曜1限「ドイツ語I」

ei[アイ] Eis[アイス]
Heute[ホイテ]:今日
Leute:人々
Haus:家、Häuser[ホイザー](複数)
er[アー]
ie[イー]
wieder[ウィーダー]:再び、sehen[ズィーエン]:見る
guten Tag[ター]

2010年4月17日土曜日

4/15 木曜3限「日本文化学概論」

尊い人が罪を犯してさすらう
貴種流離譚

折口信夫
国文学者、民俗学者

4/15 木曜1限「自然地理学」

1自然地理学と自然災害、地球環境問題



(1)自然地理学とは


気候や地形、水循環など、地球表面におけるさまざまな自然環境の分布(=地域性)
メカニズム、歴史的変遷を考える学問

(2)自然災害とは


人間活動や人間社会が自然現象から受ける被害

地震、津波、火山の噴火、地滑り、がけ崩れ
土石流、河川の氾濫、内水氾濫(集中豪雨などで起きる)、高潮
干ばつ、少雨、多雨、冷害、寒波、熱波
大雪、雪崩、風害、落雷、山火事(森林火災)
隕石衝突……

地形変化、気候変動、気象現象がほとんど
いずれも起きて当然
人間社会や人間活動が存在しなければ”災害”にはならない


(3)地球環境問題


(例1)砂漠化 気候変動+人為的要因
過度の焼畑、過放牧、灌漑による河川水の減少

(例2)地球温暖化 気候変動+人為的要因
CO2排出など

自助、共助、公助 ←防災

4/13 火曜3限「日本文化学概論」

オリエンタリズムと日本文化論1 -「文化」の語りと近代



1、文化とは何か


高尚な「文化」、庶民的な「文化」、どちらも同じ文化である
「文化」とは、「差別化の装置」である(文化の基礎理論)

文化は
identifyに深くかかわる(文化は自己と他者を差別化する)
目に見えない規制力を持つ(文化は自主規制を要求する)←「わたしは良識ある市民である」また、外部規制とはなじまない

2、「日本」をめぐる問題


「日本人は桜が好きだ」
日本人以外を桜の好みから排除する思考
日本人は皆一緒とする思考
自分もその一員であることの確認
桜の好きな「外人」の隠ぺい

*日本人的同質性の語りは、
外向きには「日本人」による「外人」の排除として
内向きにはアイヌも沖縄も同じ日本人として隠ぺいする機能を持つ
(日本人というくくりは1900年ごろ成立)

3、「日本文化論」の虚妄性


歴史的限定性
例:武士と農民は同じ「日本人」であるという認識を持っていない

国風文化は「日本」文化か?
国風文化は貴族文化であり、現在の日本人の中で貴族の子孫は少ないが、今我々は国風文化を自己のものと認識する

「日本」をひとつのまとまりで語ることの危険性
内部と外部を同時に創り出す議論である
「わたしとあなた」の対立がたとえば「日本人と中国人の対立」として描かれる

ナショナルアイデンティティとセルフアイデンティティを混同する事(わたしとあなたという個人を日本と外国という国家にすり替える)によってしかこれらの議論は成立しない
(強い求心力──自ら「日本人」になる罠)

ある文化を考えるとき、それが日本のものか中国のものかは関係ない!

4/13 火曜1限「地誌」

地理学
  • 一般地理学(系統地理学)

  • 地域地理学(地誌)


(自然、人口、社会、経済、文化、政治、……)
要素間の関係

アジア(中国、マレーシア、シンガポール、トルコ)
ヨーロッパ(南欧、西欧、北欧、東欧)

4/12 月曜4限「哲学」

哲学の対象?


心理-学 生物-学 社会-学
...logy,ics

Philo-sophia→学問的”態度” 一般

物事の根本を知ること
arché[アルケー]:はじまり(→Principium:[ラテン]第一のもの→Principle)

時間的意味 + 論理的意味を持つ”始まり”
論理的意味→それがないと始まらない”もの”

あるものが、それなしではそのものでありえない根本的なもの

哲学とは……
あるものがそのあるものであるための「必要十分な」特徴への問い

対象が何であれ、その対象に固有のアルケーを探求すること。
「○○とは何か?」←→定義「○○とは△△である」

ほかの学問との違い


生物学

生物であるものとないものとの区別を前提としたうえで、その具体例を研究

生物の哲学

生物であるものとないものの区別そのものを問題にする