挨拶

2010年4月23日金曜日

4/22 木曜1限「自然地理学」

鍵層
2万6000~2万9000
桜島
群馬県岩宿遺跡にも火山灰の層が見られる

植物の遺骸が多いと地層が黒くなる。

2.さまざまな編年法・古環境復元法
過去を復元し、現在を理解し、将来を予測する
例えば、現在の気候はいつ頃から続いてきたか、現在の日本列島の地形的枠組みはいつ成立したか
鍵となる堆積物”鍵層”岩石に注目し、資料を採集し、分析する。

(1)地質時代「第四紀」とは
地質時代
地球約46億年の歴史時代区分
第四紀
現在まで続く氷期間氷期サイクルが開始して以降の地質時代。地球上で人類が進化拡散してきた時代と重なる。

更新世
約258.8万年前~約1.17万年前
完新世
約1.17万年前以降(最終氷期の完全な終了時)
2009年6月までは約178万年前とされていた。

(2)主な編年法
a年輪年代
年輪の幅はその年の気象条件(主に日射量)を反映する
それを0.01mm単位で計算していく
”暦年標準パターン”の構築:(日本では約3300年分、西欧は約12000年分)
→出土した試料(木片)等の年輪(スギ、ヒノキ、コウヤマキ(高野槇)、ヒバ)
パターンが暦年標準パターンのどこに一致するかみる

b考古編年
出土した土器・石器の”形式”等に基づく。
形式:色調・厚さ・固さ・模様・形状・原料など
(例)弥生時代中期後半(=紀元前約200年~紀元前後頃)
新しい時代の場合、文書記録を活用できることもある。
(例)南海トラフにおける大地震繰り返しの歴史(白鳳時代~)

c放射性炭素年代
・原理
炭素(C)には3種類の同位体がある:12C13C14C
大気圏中の炭素同位体比は常に一定(14Cは放射壊変して14Nに変わっているが、同じ速度で新たに14Cが生産されている)
生物体内の炭素同位体比は生息時の大気と同じ
死ぬと14Cが放射壊変して減少していく”半減期”は約5730年
出土した生物遺骸に含まれる14Cの割合を計測→死んだ年代を計算
・放射性炭素年代と暦年代
 ・大気中の炭素同位体比は、実は完全に一定ではない
木の年輪一枚一枚の放射性炭素年代等から判明
伝統的に、半減期を5568年として計算している
→”歴史較正”が必要
cf.スエス効果(化石燃料効果)と爆弾効果
cf.2400年問題

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