挨拶

2009年6月29日月曜日

読書履歴:ロリータ

書名:ロリータ
著者:ナボコフ
訳者:大久保康雄
定価:743円(税別)
総ページ数:482
新潮文庫
昭和五十五年四月二十五日発行
平成十年十二月五日二十八刷
ISBN4-10-210501-8
 
ナボコフ
Vladmir Nabokov
(1899-1977)
帝政ロシアのペテルブルグで貴族の家に生れる。ロシア革命で西欧に亡命。ケンブリッジ大学を卒業後、ベルリン、パリの生活を経て1940年米国へ移住。大学で文学を講ずるかたわら、英語での創作活動に入る。中年男と美少女との異常性愛を描いた『ロリータ』('55)や『アーダ』('69)などの問題作を生み、詩や戯曲、翻訳、自伝、評伝など多方面で活躍した。
 
ロリータ
冒頭文:
ロリータ、わが生命(いのち)のともしび、わが肉のほむら。わが罪、わが魂。ロ、リー、タ。舌のさきが口蓋を三歩すすんで、三歩目に軽く歯にあたる。ロ。リー。タ。
 
 
ロリータ
ナボコフによる、英語で執筆された第2作目の小説。中年男の少女愛という衝撃的な内容のため米国での出版を拒否され、1955年パリで出版された。米国での出版は1958年。中年の大学教師ハンバード・ハンバードが、少年の頃の初恋の相手アナベル・リーに生き写しの12歳の少女ロリータを愛するあまり、その母親と結婚し、母親の死後は米国各地を少女を連れて放浪するが、最後には少女を奪った男を殺してしまう。俗っぽいおませな美少女ロリータを、記憶の中のアナベルの化身にまで昇華させようとするハンバードの願望が前衛的な手法で語られてゆく。また<Lolita>は広く少女愛やその対象となる少女をさす言葉としてオックスフォード英語大辞典にも収録されている。(百科事典マイペディアより)
 
ロリータコンプレックス
〔日Lolita+complex〕
中年男性が少女にしか愛情を感じないものをいう。米作家ナブコフの小説から。ロリコン。(旺文社、カタカナ語新辞典より)
 
ロリータ-コンプレックス[和製 Lolita+complex]
〔名〕
性愛の対象に幼女・少女を求める異常心理。ロリコン。
語源:アメリカの作家ナボコフの小説『ロリータ』にちなむ。(大修館書店、明鏡国語辞典より)
 
ロリ-コン
(ロリータ-コンプレックスの略)性的対象として少女・幼女を愛すること。ナボコフの小説の女主人公の名に由来。(岩波書店、広辞苑より)
 
感想:
ロリコンの語源になった小説だけあって、主人公ハンバード氏は真性のロリコン。ハンバード氏が"ニンフェット"と呼ぶ少女の美しさを楽しむ事も出来るが、かなり鬱小説。やや読みにくいが、ユーモラスな表現もあって飽きずに楽しめる。
 
購入価格:105円(ブックオフ)
購入日:2009/06/06