第1講 近代科学の流れ-その概観
12世紀
12世紀ルネサンス
イスラム世界に受け継がれたギリシア・ローマの学術書(主としてアラビア語)のラテン語への大翻訳運動※古代ギリシア・ローマの科学技術はそのままの形でヨーロッパへ継承されたのではなく、イスラム帝国を経て、アラビア世界へ。
キリスト教徒のレコンキスタ(国土回復運動)によるイベリア半島の奪回と、それに伴うアラビア誤訳された大量のギリシア・ローマ文献の発見
翻訳例:アリストテレス、アルキメデス、ユークリッド、ヒポクラテス、ガレノス
13世紀
キリスト教とアリストテレス学の融合(→スコラ学の成立)キリスト教:神による世界創造
アリストテレス:「世界の永遠性」-世界には始めも終わりもない
※アリストテレスの学問は異教徒の学問
14・15世紀
イタリア・ルネサンス
各地に散在するギリシア・ローマ文献の収集と言語からのラテン語訳12世紀ルネサンスでよみがえらなかった異端的、神秘主義的、魔術的思想の復活例)ルクレティウスやエピクロスの原子論、ヘルメス文書、プラトンの思想
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