挨拶

2010年6月28日月曜日

6/14 月曜1限「哲学」

科学実在論と反実在論II


  • 反実在論
  • 実在論から見た超心理学
  • 反実在論から見た超心理学
  • 介入実在論

反実在論

1.操作主義

目に見えないものに関する言明は、目に見えるものに関する言明に翻訳すべき。

電子は存在する←→現実 

↑ ↓

Aの実験をすればBという結果が出る←→現実 

しかし、翻訳が難しいときもある(全象命題など)。 



2.道具主義(理論=道具)

目に見えないものに関する言明は真でも偽でもない。しかし、現象を説明、予測するのに便利だから使用される。


 3.構成的経験主義

目に見えないものに関する言明は真でありうる。しかし、それを確かめることは科学の目的ではない。

実在論から見た超心理学

超心理学が主張するサイ現象(透視、テレパシー、念動力など)は本当に存在するか? 

→超心理学は"成熟"しているか?

1.制度的成熟専門研究機関、学会、査読性雑誌の有無? →ok

2.方法論的成熟前進的 or 後退的? →実験の失敗を認め、新たな実験方法を開拓→ok

3.理論的成熟:まだまだ しかし、脳神経科学などもこの点では同じ



→成熟の概念そのものがあいまい

反実在論から見た超心理学

反実在論は超心理学に好意的か?

否。反実在論の立場でも理論選択の基準は存在する。

懐疑主義→蓋然性

ex)ヒュームの議論:理論が真である保証はないが、真である確率がより高い理論を選べ。
  1. 超心理学は現代の物理学と矛盾→真である確率はもともと低い
  2. サイ現象と同じ現象はマジックで作り出せる→その確率はさらに低下

介入実在論

実在しないという点では、電子もサイ現象も同じか?  

→科学者が自分の意図したとおりの結果を引き起こせる(介入可能)なら、その結果の原因が、たとえ目に見えなくても実在する。

→介入の成立には"同じ条件なら同じ結果"という再現性が必要。

→サイ現象を必ず引き起こす手順(条件)を示さない限り、その実在は主張できない。

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