挨拶

2010年6月14日月曜日

6/7 月曜3限「哲学」

科学実在論と反実在論I

  • 存在論という視点
  • 科学実在論(奇跡論法)
  • 実在論批判
  • 反実在論

科学哲学における存在論という視点

科学と疑似科学がそれぞれ存在するとみなす対象に差異はあるか?

目に見えない多くのものについて科学はその存在を主張する(引力・電子)
→それはいかなる意味で「存在」するのか?

理論から独立に存在する実在物v.s.単なる理論的な構成物
→実在論v.s.反実在論
(科学実在論においては、身に見えるものの存在は疑わない、目に見えないものを疑う)

科学実在論(奇跡論法

…成熟した(成功を収めている)科学理論は近似的に真である(世界のあり方に対応する)
 =微細な条件を無視すれば、科学者は世界を記述している
ex.微細な条件の無視:ニュートン力学においては亜光速の物体を記述できないことなど

その論拠として:もし実在論が偽であるとすれば、科学技術の成功は奇跡になってしまう。
最善の説明への推論原理:ある現象を最も自然に説明する仮説を選べ!

実在論批判(悲観的帰納法

…過去に成功を収めてきた理論が繰り返し否定されてきた(天動説、天球理論)
→現在成功を収めている理論もおそらくいつかは否定される
→理論の”成熟”と”真理性”の間には必然的な関係はない

0 件のコメント: